君の彼氏になりたい。(4) (ページ2)

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(え、みんなはいつも通りなのに…

わたしだけ…？なんで…？)

岩「まあそんなわけで、よろしく」

皆「「「おっけー！」」」

佐「あ！ひかる！あのさぁ〜」

阿「そういえばふっか、この間の〜…」

渡「ラウール、明日朝空いてんの？」

ラ「んー？明日はねぇ〜」

次々きこえてくる、みんなのいつも通りの声。

なんだか、自分だけ蚊帳の外にいる気がして。

楽屋に入るのが、怖くなった。

(…ま、気のせい気のせい)

「た、ただーいまー！」

恐る恐るドアを開けて楽屋に入ると、
「おかえりー！」と声をかけてくれるみんなの姿。

宮「A、次汐留でしょ？俺も一緒だから行こう」

「あ！うん！すぐ準備する！」

深「まって、俺も途中まで一緒ー！」

「じゃあふっかもいこ！」

(なぁんだ、全然みんなふつーだわ…)

ただ、唯一雰囲気が違う気がするのは…ひーくん。

「…ひ、ひーくん！」

Aがひーくんに近づく。
チョコを口に運ぶひーくんは、
一瞬停止してからゆっくりAを見た。

岩「…ん？」

「あのさ、チョコ、ちょーだい」

岩「…あんま食わない方がいいんじゃねえの？」

「え？」

岩「… …いや、なんとなく」

「…いつもくれるじゃん！」

岩「んー…まあ。でもやめとけよ、なんとなく」

(… …意味わかんない)

やっぱり、なんか冷たい。ひーくんだけ。

いつも「は？やだよ」とか言って笑うのに。

それで結局、くれるのに。

(なんとなくって、なに…)

深「俺準備でーきた！いこ！」

宮「？A？」

「あ…！うん、いく…」

2人に呼ばれて、Aは慌てて後を追いかけた。

(いつもだったら「いってらっしゃーい」って声かけてくれるのになぁ…、ひーくん…)

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次の日の収録。

演出さんから、Aさんはアクロバット無しで！と声がかかり、Aだけアクロバットの撮影はなかった。

なんだか、ダンスパートも少し減らされた気がする。

(今日ぜんっぜん踊ってない…)

その分、みんなのダンスパートが増えた感じがして。

咄嗟に思い浮かんだのが、
昨日盗み聞きしたみんなの楽屋での会話。

(アクロバットやらなくていい…、
ダンスも少ない…

私スノーマンにいる意味あるのかな…)

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