~Forever Love~ (ページ18)

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二人ページ18

いつも通りレコーディングを終えたが、なんだかいつもと違う。

-----------------------俺の家に住みなよ！----------------------

YOSHIKIさんが発した信じられない提案が頭の中で反響する。

なんだか落ち着かなくて他のブース覗いてみるとまだみんなレコーディングをしているようだ。

まだかなぁ…。小さく呟いたときあのエンジン音が聞こえた。

外に出ると車を降りたYOSHIKIさんがこちらに気付く。

Y「待った？ちょっと遅くなっちゃった」

首を横に振ると微笑み返してくれた。

Y「Aももう終わった？じゃあ…帰ろう(笑)
あ、そうか、まず先にホテル行かないと。荷物持ってかなきゃだよね」

YOSHIKIさんはそう言いながら、車のドアを開けて私を乗せるまでのエスコートを当たり前のようにこなしている。

そして颯爽と走る車はあっという間にホテルに着いた。

ここでちょっと待ってて的な事を英語で言われ、何となくロビーのソファに腰掛ける。いや、いくら英語出来なくてもこれくらいは理解できるのよ(笑)

きっと今日ずっと英語で話してたからごちゃごちゃになったんだろうなぁ。

YOSHIKIさんがフロントに行き何か話しかけるとどこからかピシッとした制服を着た男性が二人現れた。

おぉ、ポーターさんが二人も。あれ、でも何のために？そう聞くより早くYOSHIKIさんから声がかかる。

Y「A、おいで」

ドキッとした。何！おいでって！あぶないあぶない(笑)

照れ隠しなのかその時間に耐えられなかったのか自分でもよくわからなかったけど、小走りで向かう。

それを見たYOSHIKIさんは走らなくてもいいのに、と軽く握った手を口元に持っていって楽しそうに笑っている。

それがなんだかとても恥ずかしく感じた。

Y「うわぁここもいい部屋だね」

私の部屋に着くと、YOSHIKIさんはバルコニーに出た。

肩にかかる髪が風に靡かされ夕日に照らされていた。

あまりにも綺麗なその姿に、再びこれは本当に現実だろうか、夢なんじゃ…という思いにさせられる。

まぁ夢なら覚める前に急いで準備しちゃおう！とトランクに物を詰める。…よしっ。

Y「もう準備できたの？荷物は？」

そう言うYOSHIKIさんの前にあるのはトランク1つのみ。

『⁇…これ、です。』

ホテルの部屋から車まで、私のトランクを大事そうに2人で待つポーターさんは非常に面白かった(笑)