超絶美人先輩【ツイステ】 (ページ42)

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story__悪の花に愛ページ42

「A、お前は優しい子だよ」

若い女性が幼女の頭を撫で優しい笑顔で包む

幼女は満足そうに笑顔を向ける

だが直ぐに顔を曇らせた

『でもね、母様…みんな私を悪い子って言うの』

「何故？」

『私…記憶がね、飛ぶ時があるの…その時決まってみんなが口を揃えて「お前は悪だ」って』

「……そうなのね」

悪……そう、私はAの中に咲いたヴィランだ

名前も一緒。

どういう事かって？

人の心には善と悪がある、そんな感覚で見てほしい

この少女は元々人を怖がる者だった。

彼女の怯え様に私はこの子を守らなくてはと彼女を押さえ心に閉じ込めた。

だが私は善ではない、彼女の中の悪なのだ。

当然、善の皆は私を嫌い、私を退治しようといじめ出した。

「お前は悪だ！悪魔だ！」

「お前なんて！消えちまえ！」

『なんでそんな……酷い事言うの…？』

私は傷つくのが怖くなり守ろうと決めていた彼女を外に出してしまった…

私は弱虫だった…

自分を彼女を…守ることすら出来ないなんて…

ﾎﾟﾀｯ……

そして私では無い善の彼女がいじめに気づき

愛に飢えていった

『……ねぇ母様』

「ん？…」

『もう1回ぎゅーして……！』

「甘えんぼね…」

『母様大好き』

「私もよ…愛してるわ」

善の彼女に母様は愛してると言う。

私は心でそっと聞いていた…

ねぇ、母様……悪の私を愛してくれますか？

悪の私はここに居てもいいですか…？

悪い子だろうとなんだろうと娘を愛してくれますか？

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「Aさん？大丈夫？」