第33話 ページ34
.(貴方side)
黄「Aちって恋したことあるんスか?」
貴「……ん?」
黄瀬君の言葉にパンを咥える口が止まる。
──…恋、か。
恋って何なんだろう、いまだにそれが分からない。
貴「ないかな。君はどうなんだ?」
どうせ彼のことだから"一人の女の子には絞れ
ないっス!"なんて事を笑顔で言うのかな、と
思っていた
──が、
黄「…俺は現在進行形スよ」
なんて悲しそうに呟いた。
その表情は触れて欲しくなかったように見えて、
気を使わず話せる相手が出来たからって調子に
乗りすぎたのかもしれない。
貴「そうなのか…」
サァァ、と吹き抜ける風の中。
黄瀬くんが何かを喋ったように聞こえて
貴「何か言ったか…?」
黄「いや…何でもないっスよ」
聞き間違えだったか…、もしかしたら外に出て
いる生徒の声だったのかもしれない。
会話の無くなった私たちの間に突如、ピローン
という音が鳴り響き、灰崎くんの相手をして
いたことを思い出す。
灰『ここ。歩いて15分くらいじゃね?』
貴「…ここってどこだ」
黄「ん?」
「なーに?」と私のスマホに映し出されている地図
を見る彼。
本当に彼のコミュニケーション能力は羨ましいな…
黄「ここって俺達の帰り道の時にある分かれ道を
右に行く方向スねー」
貴「そうなのか…、ならいいかな」
『じゃあ行く。何がいい?』と送ると同時に
黄瀬くんが「なにが?」と聞いてきた。
貴「灰崎くんのお見舞い」
黄「…………え?」
貴「ん?」
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月花(プロフ) - 未麗*ボード不調さん» コメントありがとうございます! 今まで書いたことの無かった夢主ちゃんなので不安だったのですが好きの言ってもらって嬉しいです! 今後とも作品共々よろしくお願いします(^^*) (2016年12月10日 13時) (レス) id: 7ecf93bcdf (このIDを非表示/違反報告)
未麗*ボード不調(プロフ) - 完結おめでとうございます! 陰ながら読ませていただいておりました。お疲れ様です。主人公が可愛くて好きです(笑) (2016年12月10日 12時) (レス) id: a813412baf (このIDを非表示/違反報告)
とらちゃん(プロフ) - 月ちゃん完結おめでとう!!!!キュンキュンしすぎて天昇するかと思った_(:3 」∠)_ 受験、頑張ってね!!!! (2016年12月10日 10時) (レス) id: c2527a9838 (このIDを非表示/違反報告)
月花(プロフ) - 月読さん» コメントありがとうございます! やっと治ってきた所であります、本当に季節の変わり目は怖いですね… 更新不定期で本当に申し訳ございません…、これからはこのようなことがないように更新頑張ります(^^*) (2016年11月12日 17時) (レス) id: 7ecf93bcdf (このIDを非表示/違反報告)
月読(プロフ) - 非常に厄介な菌二つ…大丈夫ですか?! 季節の変わり目で色々と流行る時期ですからね…無理はなさらないようにしてください(*´-`) いきなりコメントすみません汗 これからも楽しみにしています! (2016年11月12日 12時) (レス) id: 720095c5ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月花 | 作成日時:2016年9月4日 15時