【黒バス】素直になりたい私と、素直な君。【黄瀬涼太】

第26話 ページ27

.(黄瀬side)





───知られたら…








モブ｢2年5組、3年2組に勝利！｣



女1｢やったねAちゃん！｣

男1｢Aと黄瀬のおかげだな！ 次も外野頼むぜ！｣


貴｢あ、あぁ…｣
黄｢任せてっス！｣








注目浴びて、ますます人気が…！


Aっちってあんなに華奢なのに男子並みに
球が速いんスけど…いや、球の飛距離も体育
テストの時男子の下ぐらいあったな。








黄｢Aっちナイスっス！｣

貴｢いや、君の球が受けやすいおかげだ。
助かる｣








微笑むAっちにときめく。


めっちゃやる気出てきたんスけど、Aっち
パワーすごい。








モブ｢2年5組はそのままその場に。
次は、準決勝！ 3年6組ステージ側に来てください｣



貴｢頑張ろう｣

黄｢もちろんっス！｣








ぞろぞろと来る3年生。


男の先輩の目がギラギラしてるんスけど、あれで
内野だった絶対顔に当てられていただろうな…。








モブ｢ジャンプボールの人は中央に来てくださーい｣

2年 男｢黄瀬！ 俺無理！ お願い！｣


黄｢…え｣








なんで俺？ なんて言う前に中央まで押される。


内野に来ると分かる、先輩達の変な威圧感。
まぁ、でもジャンプボールは…








モブ｢始めまーす！｣








ピー、と笛の音が鳴るとすぐに飛んでボールを
味方側に落とす。


───身長的に余裕なんスよ。








2年 男｢Aちゃん頼む！｣

貴｢…｣








無言で受け取ると、俺が来るのを待ってボール
を投げる。


…いやー、Aっち女の先輩でも容赦ないっ
スね。助かるっス。

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