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2人は私たちの繋がっている手を見て笑い出す。
《え、なになにもう他の男見つけたわけ？俺に捨てられてさ、可哀想だなって思ってやってたのに笑》
【てか何その服、だっさいしびちょびちょできたなっ笑】
「……、」
浮気したのは、あんたなんだよ？
なんで私がこんな気持ちしないといけないの、？
もう、我慢が効かなくなってくるのが自分でわかる。
ふと、玄関に入った時の赤いヒールを思い出した
私、ヒールなんて履かなかったから、こんなのがタイプだったのかな？なんて考えたりもした
「…オシャレなヒールが、好みだった？」
《……は？》
「髪は、もっと長い方が…服はTシャツとか着ない方が良かった、？」
《は、何言ってんだよ？》
「この人みたいにもっと綺麗な人が、好みだったっ、？」
《……》
もう、口から溢れ出す言葉たちや目から流れる涙を止めることが出来なくなってきた
「でも、それでもね、私毎日好きだなって、ちゃんと思ってたよ。」
「口や態度で表すのは下手でも、毎日家事とか仕事とか、テウォンのためだけに頑張ってたんだよ。」
《……》
【もうさ、黙れよ。オバさん。】
浮気相手が口を開いた
【あんたが頑張って貯めた金も、全部全部テウォンが私のために使ってくれてたわけ。あんたはただのATMだったんだよ？】
《おい、》
【大体、テウォンがお前みたいなオバさんに本気になるとでも思ってた訳？】
おばさん、か。
お金も、全部この人のため、だったんだ
私の存在価値ってそれだったんだ
もう、下を向くことしか出来ない
『さっきから聞いてたら、ほんとしょうもない人だな笑』
「……え、？」
男性が話したから、少し戸惑った。
【ですよね〜？このオバさん。良かったらお兄さんも一緒に遊びませんか〜？イケメンだし♡】
《…ユナ？何言って》
【えーだってこの人すっごいかっこいいよ？あんたよりずっといいかも。笑】
ほんと、クソ人間。
もう嫌だ、この人の顔を見るのも嫌だ。
その場から立ち去ろうとした瞬間。
『しょうもないのは君だよ』
男性が浮気相手に一言放つと、その場が凍った
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作者名：なじゅん^._.^ | 作成日時：2023年3月17日 15時
