希望 ページ41
【大体、お前みたいなやつが俺に遊んでもらっただけ感謝して欲しいよ、笑】
…ふざけてる。
こんなやつを、3年間も。
3年間も想い続けてたの、?
そんなんじゃ…ねえ、私がさ
バカみたいじゃん。
我慢しても涙が止まらない
こいつに背を向けて泣くことしか出来ないのか、私は。
誰か、助けてよ。
ねえ神様、ほんとにいるなら少しくらい助けてくれたっていいんじゃない?
...誰か。
『助けてって、言いなよ。』
...え?
【は、なんでお前、】
「...ジュンさん?」
うそ、信じられない。
だってここの場所、分かるわけないもん
なんで、?
JN「Aちゃん、俺にどうして欲しいか、言ってみて?」
あなたが、あまりにも優しく私を見つめるから。
あまりにも、ゆっくりと私の頬の涙を拭ってしまうから。
そうだよ、私が頼ってしまうのも、全部あなたがさせることだよ。
だからこれは、仕方が無いものだって。
そうやって、今だけはわがままを許して欲しいの
「...助けてっ、」
ほら、それでもあなたはしきりに私に微笑んで安心させてくれるんだからさ。
【...なんだよ、お前さ、俺の他にも男すぐできてるんじゃねえか。俺を浮気呼ばわりしといて、ほんとはお前の方が先に…】
ドンッ、と音が聞こえて、それがテウォンの倒れた音だと理解するのに少し時間がかかった。
ジュンさんが、なんとテウォンを殴ったのだ。
もう一度言うけど、あのジュンさんが殴ったのだ。
信じられない目の前の光景に驚きを隠せない。
【った、!お前何すんだよっ、!?】
JN「...Aちゃんはさぁ、すっごく料理上手なんだよ。」
【...は、?】
何を言い出すかと思えば、全く関係のないことを話すジュンさん。
その先の言葉が気になって仕方ない。
JN「髪を乾かすのもすごく上手だし、悩んでて元気が無い時にはすぐに気づいて、必要な言葉をかけてくれる。」
「...ジュンさん、」
JN「あんたなんかのことも、すごく考えて動いてくれてたんじゃないの?
あんなに酷いことされても、それでもAちゃんはあんたと違って、一途に想い続けてたんだよ。
そんな存在を裏切って浮気した上にかける言葉がそれ?
...マジでふざけないでくれる?」
多分、今まで見てきた中で1番怖い声、顔。
それでも、私のためにやってくれた事が、たまらなく嬉しかった。
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作者名:なじゅん^._.^ | 作成日時:2023年3月17日 15時