人生オワコンの私、拾われました (ページ23)

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朝ページ23

「ん〜…」

目が覚めると辺りは明るくなっていて、外で鳴く鳥は朝が来たことを知らせている

何の気なしに寝返りを打つとなんだか違和感。

「……はっ！！」

そ、そうだ私昨日ジュンさんの部屋で寝させて貰ったんだ
ちょっと待て、どうしようこれ

……ジュンさん、寝顔まで綺麗

って、行けない行けない。
とにかくこのベットから退散せねば。

そろりそろりとどこかの芸人のような足取りで何とかベットから脱s「エッ」

まあなんとも間抜けな声が出たのは、ジュンさんの手が私の腕を掴んでいるからである

え、起きてるやん待って怖い怖い怖い

JN「…まだ」

そう一言放ってゆっくり目を開けるジュンさんの行動がやけにスローモーションに見える。

「でも、もう雷鳴ってないし…」

JN「もうちょっとだけ」

「きゃっ、」

ベットにいきなり引き戻すから体制が崩れてジュンさんに覆い被さる形になってしまった

やばい心臓がドッキンドッキンなってるんだけど！？
え、この距離絶対音聞こえるよね！？

顔ちっか!!!!
てか顔面綺麗すぎだろなんなんこの男!!!!

いやいや、1番なんなんって思うのはこの状況だよ！！

「ちょ、っとジュンさん...」

JN「……」

私を見つめるだけで一向に話さないジュンさんと徐々に顔がもっと近くなるのを感じる

鼻がくっつきそうな距離になってもうダメだと目をぎゅっとつむった、その瞬間。

〜♪♪

たぶんジュンさんのアラーム音。

ジュンさんはそれを聞いて小さくため息を着いたかと思えばスマホを取ってアラームを消した。

JN「仕事行くね」

そう言ってベットを降りるとリビングに行ってしまった

「…」

まだドキドキしている心臓と、さっき感じたジュンさんの体温がまだ私の手に残ってる。

なんで、ちょっと悲しくなってんの。私。

さっきのはきっと、寝ぼけてただけ。

そう自分に言い聞かせて私もジュンさんの部屋を出た。