私の弱点 ページ21
「よし、できた！！」
JN「お、ほんと？…わぁ、美味しそう」
私が作ったカレー(自信作)をキラキラした目で見るジュンさん。
「食べましょ！あ、お皿準備しますね。どこですか？」
JN「そこの棚だよ〜」
うわ、なんでこの家に置いてあるものは全部もれなく高そうなんだよ…こんなんいつか割るやつやん、、
JN「お手伝い〜」
「わ、ありがとうございます！」
カレーがよそってあるお皿を両手で持って行くジュンさん。なんか、可愛い。
JN「いただきまーす！」
目をきらきらさせて口に運ぶジュンさん。
「どうですか…？」
JN「うわ、すっごく美味しい！」
「良かった、笑」
もぐもぐ食べるジュンさんを見てると、作った側としては凄い嬉しくなる。
…なんだか、新婚さんみたい。笑
「んん！？」
JN「へっ？なに？」
し、しし新婚さんなんて、なんてこと考えてるんだっ!!!!!
おこがましいにも程がある!!!!!
「い、いやっ！何も！」
何とか誤魔化そうとカレーを頬張る。
そんな私を見てジュンさんは「変なの〜」と笑ってまたもぐもぐし始めた。
JN「今日は疲れたでしょ。そろそろ寝る？」
「あ、じゃあそうさせてもらいます」
JN「Aちゃんの部屋に布団はおいてるから、好きな時に休んでね」
「ありがとうございます。」
部屋に戻ると、ふかふかの布団にダイブする。
はあ、なんか今日は色々ありすぎた。
まあ、そのおかげでジュンさんに出逢えたし、人生も捨てたもんじゃないな。
…よし、また就活がんばろ！
「おやすみ…」
ドカーンッッッ!!!!!
「わっ!!!!」
いきなりの雷。
どうしよう、私、ほんとに雷が苦手なんです。
続けて外が光った後に、また一回。
「もう、ほんとにむり…」
部屋で一人でいるのがたまらなく怖い。
リビングにまだジュンさんいるかな…
ダメ元で恐る恐る下に降りてみると奇跡的に付いている灯り。
リビングを除くとジュンさんは何ともなさそうに水を飲んでいる。
「あ、あの、ジュンさん…」
JN「お、まだ寝てなかったんだ。どうしたの？」
「あの、私…」
ドカーンッッッ!!!!!
「いやっ、！！」
さっきより大きい音がすごく怖くなってうずくまってしまう。
どうしよう、情けなさすぎる。でも怖くて動けない
絶対的ピンチ…
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作者名：なじゅん^._.^ | 作成日時：2023年3月17日 15時
