これが幸せ ページ49
JN「新しいチェーンのオープンが決まったんだ」
「…え、本当！？」
大事な話があると言って一緒に来たオシャレなレストラン。
あれから半年がたった頃だった。
「すごい！ずっと頑張ってたもんね。本当に良かったね」
JN「うん、ありがとう。…それで大事な話っていうのがもう一つある」
「なあに？」
いつもしないような改まった話し方。
どんな言葉が来るのだろうと内心不安になってしてしまう
JN「父さんが引退して、俺がホテルを引き継ぐことになったんだ」
「…え」
いつになく緊張したオッパに、胸の中がいっぱいになる感覚
「凄い、凄いよオッパ！！成果が十分認められたんだよ、本当に良かった…」
自分の事のように嬉しくて、涙があふれる
JN「はは、ありがとうね。Aのおかげで今までもこれからもずっと頑張って行けるんだよ」
「おっぱぁ…泣泣」
JN「もぉー、俺より嬉しがっちゃって。
ほんと可愛いねAは。笑」
だって嬉しいじゃん。
オッパの頑張りが認められて、こんなに嬉しいことは無いんだよ？
JN「…それで、これから忙しくなるから休みの日とか多く時間が取れない時もあると思うんだ」
「…うん。それは仕方ないことだよ。
オッパのやりたいことを私が一番近くで応援出来たら、それが私の一番の幸せ。」
だってこんなに愛せた人、初めてだから。
こんなに純粋な気持ちで人を大切に思うことが出来たのも、あなただからだよ。
JN「…A」
「私は平気だから、オッパは気にせず自分の目標に一生懸命進んでよ？笑」
JN「結婚しよう、俺達。」
「…へ？」
思わずヘンテコな声が出てしまった
だって、へ？結婚？
そんなの言われると思わないじゃん、？
JN「1番傍で支えて欲しいんだ。無理を言うようだけど、出来れば海外出張にも着いてきて欲しい。
…嫌なんだよ、少しでも離れることが。」
「…えと、あの、」
JN「もちろん強要はしない。今の言い方だと俺のわがままで結婚してくれって言ってるようなものだよね。
でもこれだけはわかってて欲しい。
俺はAを本気で愛してるよ。何があっても俺が守りたい、守らせて欲しい。
…だから俺と、結婚してください。」
不安そうな瞳が揺れる。
静かな店内の雰囲気に見合わない緊張感。
だけどそれが不思議と嫌なものではなく、むしろたまらなく愛おしいものとなって私の心に入ってくる。
「…もちろん。私に1番近くで支えさせてください。これからもずっと一緒にいてください。」
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作者名：なじゅん^._.^ | 作成日時：2023年3月17日 15時
