ヘルプミー ページ29
あの後、ソリに仕事内容を覚えながら付き添ってもらいなんとか頭に叩き込むことが出来た。
SR「最後はお客さんの対応だね…あ、やってみる?」
「えっ、そんないきなり!?」
SR「大丈夫大丈夫!マニュアルはさっき覚えたし、あとは経験のみだよ!…あ、あそこのお客さん、何か困ってるみたいだから対応してあげな!」
と、半ば強制的に背中を押され勢いよくお客さんの前に飛び出した私。
「えっ、と、お客様!何かお困りですか…!?」
品のある年配の女性に話しかけると、少し苦笑いを浮かべ私を見る
「御手洗はどこかと思って…このホテル、広いから迷ってしまって。」
「御手洗はそちらのつきあたりにございますよ。
それにしても、本当に広いですよね〜。私も迷っちゃったんですよ 笑」
「あら、そうなんですね 笑
新人さんかしら。丁寧な対応ありがとうね、頑張ってくださいね。」
「は、はい!恐れ入ります!」
上品で綺麗な女性は優しく微笑み歩いていった。
なんかめちゃくちゃいい匂いしたんだけど。
さすがマダム!!
SR「お疲れ!すっごいいい感じだったじゃん!」
「うん、優しくて綺麗な人だった…!」
SR「実はあの方、このホテルの常連さんなんだよ。
有名なアパレル会社の代表でね〜」
「…え!?早く言ってよ!!てかなんで新人にそんな大事な人の対応させんの!?」
SR「ごめんって笑 でもできてたじゃん!」
ハハッと笑い飛ばすソリ。
全く、失敗してたらどうなってたんだか
JN「Aちゃん」
「あ、ジュンさん!」
JN「お疲れ、良かったね。さっきのお客さんすごく丁寧な接客で満足してたよ」
「ほんとですか…!」
WN「よっ」
「げ」
紳士ジュンさんの後ろからぬるっと出てきやがった…!!
WN「なんだよ俺の事嫌いなの?」
HS「はは、Aちゃん初日お疲れ様!」
「あ、スニョンさん!お疲れ様です」
WN「おいオッパのことは無視?」
Aお疲れ!とか言ってニヤニヤしながらいつの間にか消えたソリを恨む。
にしても顔が強い!!
ここにいる男全員もれなく顔が強い!!
ここは私の墓場なのでしょうか
HS「なんだよウォヌ、もうオッパ呼びされてるわけ?
ずるいなー、俺も俺も!スニョンオッパって呼んでみて?」
「え、と…」
なんだなんだこの状況は!!!
やめろ!!これ以上見つめるな!!
軽率に好きになるわ!!!
…ん?なんか後ろにもう1人いるんだけど??
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作者名:なじゅん^._.^ | 作成日時:2023年3月17日 15時