関わり頑固拒否です！２

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『＿＿＿＿＿＿えッ！？清水さんって彼氏いたことないんですか！？』



夕食にて。女子はマネージャーで固まって食べていたのだか、その会話の最中に衝撃の事実が発覚して思わず大声を上げてしまった。

滑津さんも驚いて箸を落とし、白福さんと雀田さんはおかずを口に入れる直前で停止。


目の前で頬を赤く染める清水さん。そのような人が今までに一度も彼氏ができたことない、だと・・・！？



「え、なんで！？てか告白とかされないの！？潔子ちゃん綺麗だし優しいし、見逃す男いないでしょ！？」

「それなら俺、理由知ってるよ」


女マネの後ろのテーブルを使っていた烏野。その中でも一番マネージャーに近い席に座っていた菅原さんは、面白おかしそうに声を小さくして囁く。

てかちゃっかり女子トーク入ってきても違和感ないなこの人。



「あのねー、一年のころは皆慣れてなくて緊張しすぎで様子見って男が多かったんだけど、二年からはバレー部に入ったからさ、西谷とか田中とかが周囲威嚇しまくってたんだよ〜」


面白いよな〜、と笑顔で言い切る菅原さん。安易に想像できるところがまた怖い。西谷さんと田中さんなら本当にやってそうなことだ。

私以外の人も納得したらしく、「おお・・・」と頷いていた。清水さんは少し照れたような素振りを見せていたけど、それがまた可愛らしい。普段クールな分、照れると一気に可愛い。もう可愛い。


現文は得意なほうだが、そんな私でも語彙力が飛びそうなくらいに可愛いのだ。誰もが知っていることだろうが。



「私のことはもういいよ・・・。そ、そうだ！皆はどうなの？」

「うちらはもう木兎相手でそれどころじゃない」

「私も私で・・・ほとんどは女子で固まっていますし、男子と関わるのは部活程度です」


部員も部員で、個性的なの多いし・・・。後輩は可愛いって思えるけど・・・・となかなかの苦労っぷりが伺える。

そういうもんなのかなー、と聞いていれば「じゃあ！」と期待を込めた、眼差しを私に向けてくる四人の美女。・・・・・おや、もしやこの流れって。



「優樹菜ちゃんは？恋愛に関してはなんか凄そう！」


なんか凄そう、とは。


「っていうか普通にモテるでしょ」

「そうそう！いい感じの人とかいないの？」

「私も気になるー！」



・・・・・・・。

いい感じの人、ねえ。



「俺も気になるー！」



そしていつまで参加してんだ菅原さんは。

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