関わり頑固拒否です！ (ページ47)

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テストが終わったら、部活に入っている人は試合やら大会やらで多忙となる。それはもちろん、吹奏楽部に所属している紅葉と通夢も例外ではない。

しかし私は帰宅部という暇人・・・・いいや、言い方を変えよう。帰宅部という自由を手に入れている次第なのです。決して暇人じゃないからな！

というわけで本日もバレー部に捕まることなく下校。最寄り駅まで到着し、てくてくと歩いていれば＿＿＿＿＿

「天都さん、逃げて――――ッ！！」

『は？』

急に後ろのほうから名前叫ばれたから何事かと思い、振り返る。

すると、私の後ろには男子たちの集合があり、その一人がこっちに向かって走って来ていた。あれえ・・・？もしかして幻覚かな？なんか木兎さんがこっちに突っ込んできているような気がするんだけど。

「天っちゃ――――――ん！！」

『幻覚じゃなかったああああああ！！』

そういえば私の最寄り駅って梟谷の最寄りでもあるんだったわって今そんなことどうでもいい。

木兎さんの後ろのほうでは、それを止めようと呼び止めながら追いかけてくる赤葦さんたち苦労人の姿が。しかし、時すでに遅しとはこのことか。

ブレーキという言葉を持ち合わせていない木兎さんと放心していた私は見事激突。当たり前だけど、状況的にダメージが大きいのは私なわけで、衝突した私はそのまま前に飛び出した。で、対応しきれなくてそのまま前のめりに。

『あ』

「あ」

「木兎ぉぉぉぉぉ！！！」

私が地面とこんにちは＿＿＿＿＿する直前。

誰かが私のところにすっ飛んできて、倒れかけた私の身体は支えられた。

「いやああああああ！！！優樹菜死なないでええええええ！！私を置いて逝かないでよおおおお！！」

『うわあああっ！・・・・ってなんだ、ちせか』

私を受け止めたのはちせだった。ジャージを着ているところを見るに、ロードワーク中か何かだったのだろうか。そういやあ木兎さんたちもジャージ着てるわ。

にしてもよく入ってこれたなちせ。私、今日ほどアンタに感謝したの初めてだと思う。あと、私はこれくらいでは死なないし、死ねない。勝手に殺さないで。

「怪我ないいいいいい！？」

『落ち着け。別に怪我してないし。ありがとうね、ちせ』

それでようやく落ち着いたのか、ちせは「やばい」という顔をしている木兎さんを見上げた。

・・・・・なんか嫌な予感。