関わり頑固拒否です！ (ページ12)

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昼休憩。紅葉と通夢の三人でお弁当を食べながら話していれば、廊下が何やら騒がしかった。まあ、昼休憩だしどうってことないでしょ。

そう思い、二人と楽しくおしゃべりをしていたのだが。

「優樹菜ちゃん優樹菜ちゃん」

『ん？どうしたの？』

クラスの女の子に呼ばれて席を立つ。その女の子が言うには、誰かが私を呼んでいるらしい。了解、ありがとう、とだけ返してドアまで行けば。

＿＿＿＿＿そこには騒ぎの元凶と思われるバレー部がいまして。

私は思わず回れ右をした。

「いや別に勧誘じゃないから！俺たちを見たら逃げるのやめよう！？」

『前例ありますし・・・。で、用件はなんでしょうか。灰羽くんなら購買に行きましたけど』

そうじゃなくて、と黒尾さんは私から手を離した。

「ゴールデンウィークなんだけどさ、予定ってあったりする？」

『勉強で予定が埋まっているので空いてる時間は一分たりともありませんね！では私はこれで！！』

「いや嘘がわかりやすすぎだろ！」

瞬時に嫌な予感を察した私が食い気味に答えれば即行でツッコまれる。黒尾さんってボケ担当でもあり、ツッコみ担当でもあるよね。

まあ、ネタ枠だわ。うん。

「あの！！」

『はい！？』

一人で悶々と考え込んでいれば、急に誰かが進み出てきて思わず声が裏返った。

その人は研磨と同じで二年の山本さん。見た目は怖いけど、中身はなんだかんだ初心っぽい人だ。そういやあ、私が居た時はあまり喋ってなかったな・・・なんて思い返して入れば、そのまま頭を下げられた。いや、うん？

「ゴールデンウィークに宮城の方で合宿あるんですけど！よかったら仮としてマネージャーをしてくれませんか！」

『ごめんなさい、無理です』

「」

そしてそのまま彼は崩れ落ちた。

「山本―――――ッ！！」

「うわあ・・・・」

「流石は天都さん。先輩にも容赦ない」

『なんかそれ、私が悪いみたいな言い方になってない？』

とにかく、行きませんからね。

私はそう告げ、そそくさと教室へと戻るのであった。

「何かあったの？」と心配してくれた紅葉には卵焼きを贈呈した。紅葉って見た目の割に大食いなんだよね、ギャップ可愛いかよ。

「あれ、私のは？」

「通夢は・・・・トマトでもいる？」

「私トマト嫌い」

お前はワガママか！

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