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第二章ー4 ページ12




微笑んで言った優樹菜に、太宰は動きを止める。


「・・・やはり判っていたんだね」

『女の感、というものですよ』



太宰の数歩先で止まってくるりと振り返る。プリーツスカートの裾がふわりと揺れた。白昼の下で、太陽の光に輝く琥珀。闇を打ち消す月のようなその瞳は様々な感情が含まれているようで、それが何かが太宰には不明だった。

常に相手の動きを読んで行動する。負けなし状態の元ポートマフィア最年少幹部の太宰。そんな彼が唯一判らないもの____それが優樹菜だった。


最初の頃はただの少女だと思っていた。だが、今扱っている事件からどことなく違和感が感じられる。恐怖、焦燥。

優樹菜が怪我をして帰って来たのだと与謝野は太宰に影で伝えていた。何かを隠しているようだが、それが何かが判らない。心配そうに告げた与謝野に代わり、その件は太宰が引き継いだ。




______まるで何かに呪われたようだ。

あの日の夜。優樹菜は与謝野にそう告げていた。今扱っている事件の被害者全員が言っていたその言葉を、口にしていたのだ。





「本当は君から言ってくるのを待っていたかったんだ。だが・・・そうも言えなくなった」


薄く笑う優樹菜を見ながら、太宰は静かに告げた。





「_____優樹菜ちゃん、君は一体何者なんだい?」



『そんなの、答えはただ一つです』





全てを。

この世界の理を。





『______別世界から召喚された異世界人』



風が彼女たちの間を通り抜ける。




『そう言えば、理解ができるのでは?_____元ポートマフィアの最年少幹部の太宰さんならば』

「・・・・成程、そういうことか。つまり君は」





________神に選ばれし、特別な存在ということだ。

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ゆゆ(プロフ) - りんりんさん» ありがとうございます!頑張らせて頂きますね!! (2022年12月6日 20時) (レス) id: ee2abfb454 (このIDを非表示/違反報告)
りんりん - 続き楽しみにしてます!! (2022年12月3日 12時) (レス) @page21 id: 36ec43f1b9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆゆ | 作成日時:2022年11月20日 0時

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