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第一章ー4 ページ5




辺りが冷気で覆われる。羅生門が届くよりも先に、優樹菜は氷を打ち放った。まだコントロールが効かないといえど、外の今の状況ならある程度は扱える。


ガキィンッ!と羅生門が突然現れた氷に衝突する。「何!?」と樋口は驚きの声を上げた。



「氷の異能力・・・・厄介ですね。どうしますか芥川先輩」

「大丈夫だ。あの人(・・・)が来るまで、(やつがれ)達が足止めをしとけばいいということ」


「・・・誰が来ても無駄。時期に探偵社が来る」


鏡花がそう言い放つ。どうだろうな、芥川は含みのある言い方をした。「黒蜥蜴を筆頭としたポートマフィアの一部が今頃探偵社に乗り込んで足止めをしているはずだ」そう続ける。

すると鏡花と優樹菜の表情が少し青ざめた。2対1。さらにここに誰かが加わったら、勝ち目などない。



「今その娘が来れば、探偵社の誰にも被害を出さずに済むぞ」

『っ・・・』

「駄目。そんなことするわけがない。・・・・それに、それはただの口約束。信じられない」



芥川の言葉に肩を揺らした優樹菜だったが、それを阻止するように鏡花が声を上げた。「鏡花ちゃん」と少し悲しそうな優樹菜の声が届く。

鏡花は夜叉白雪に命じた。



「夜叉白雪_____目の前の敵を」



倒して、という前に目の前に誰かが現れる。それは夜叉白雪と対峙していた羅生門を吹っ飛ばした。

土煙が舞い上がる。するとすぐそばで小さく声が聞こえた。


「異能力____【細雪】」



そこには現像を作って現れた谷崎だった。驚く優樹菜と鏡花を引っ張り、近くの曲がり角にまで連れていく。

土煙の中からは、羅生門を飛ばした敦が出て来た。だが、それも幻像で、本物は谷崎が連れて来た曲がり角のところにいる。



「二人とも、大丈夫?探偵社のほうは国木田さんたちがどうにかしてくれている。恐らくもうすぐ片付くから、今すぐ戻ろう」



曲がり角の向こうでは、幻像に気づいた芥川と樋口が驚きの声をあげていた。

その隙に探偵社へと戻る。





「・・・・チッ 幻像の異能力か」

「おそらく逃げられましたね・・・。どうしますか」

「あの人に伝えろ。もうここにはいないと。____このまま逃がしはしない」





芥川の羅生門が不敵に揺らめいだ。

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ゆゆ(プロフ) - 月夜さん» ありがとうございます!もちろん受け付けております! (2022年11月13日 22時) (レス) id: 35eb047a16 (このIDを非表示/違反報告)
月夜 - 最高ですね!番外編ってリクエスト大丈夫だったりします? (2022年11月12日 22時) (レス) @page42 id: 27bef482ad (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - はなさん» 期末テストが終わり、修学旅行も終わった後からの更新スタート!今は着々とストーリー書いてるよん(*^-^*)♡あと私は神ではない。真の神はあなたである(意味不明) (2022年11月12日 22時) (レス) id: ee2abfb454 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - 新シリーズ…!神か?神だったな…(自己解決) (2022年11月12日 19時) (レス) id: eb8cebab9c (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - 椿姫さん» わー!ありがとうございます!12月からは新シリーズ突入なので、そちらも見てくださると嬉しいです! (2022年11月10日 21時) (レス) id: ee2abfb454 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆゆ | 作成日時:2022年10月23日 11時

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