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第六章ー5 ページ33




『あなたのような馬鹿な企みをする人に、探偵社は、ポートマフィアは負けるはずがない!私だって・・・!絶対にあなたの方へは行かない!』

「よく言ったぞ小娘」



強く言い切った優樹菜に、芥川は彼女の横に並びながら「いけるか」と問う。冷や汗を流しながらも、彼女は頷いた。


「決して無理はするな。無論、お前のような小娘がいなくとも(やつがれ)一人で十分だが」

『判っています。・・・・相手の異能力は恐らく二つ。一つは先程の少女のように異能力そのものを憑依させることができる能力』



相手に付与できるからこそ、彼は探偵社の捕らえた人物達を殺すことができた。

______そして二つ目。



『これは勝手ながらの憶測ですが、奴は様々なものを呼び寄せることができる・・・・。彼が持つ剣も、そうかと思います。・・・・人間を呼び寄せるというのは大変難しいようですが』

「嗚呼、当たっている。流石は我が見込んだだけのことはあるな」


剣が薙ぎ払われる。付着していた、あの少女の血が地面に飛んだ。それを合図にするかのように、芥川は相手に距離を詰める。羅生門が襲い掛かった。

しかし彼の羅生門は剣で容易く受け止められる。サポートに入るかのように優樹菜が背後から氷を乱射させた。しかしそれも剣で弾かれる。



「・・・・・お前がこちらに来ぬと言うならば仕方がない」



不意に彼は呟く。

赤い瞳が不自然に揺らめく。それはしっかりと優樹菜を捉えていた。剣先が優樹菜へと向けられる。それに気づいた芥川が止めに入ろうとするが、もう片方の剣で邪魔をされる。



「______お前を殺して、仕切り直しだ」




ズバッ!!と、優樹菜の体が彼の剣によって引き裂かれた。








________そしてそれは映像が消えるように(・・・・・・・・・)ばらけて消えた。



「なにっ・・・・!?」



自分が斬ったものは「幻像」だと、数泊置いて気が付く。すると不意に誰かが彼の肩に手を置いた。その瞬間に剣が消え失せる。



「優樹菜ちゃんをここに連れて来たのは君だね?」




砂色の外套が揺れる。斬られたはずの優樹菜は無傷で、一人の青年の隣に立っていた。_____幻像の異能力を持つ、谷崎だった。

一方、異能力を無効化した彼 太宰は不敵に笑う。




「さて_____終幕(フィナーレ)だ」

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ゆゆ(プロフ) - 月夜さん» ありがとうございます!もちろん受け付けております! (2022年11月13日 22時) (レス) id: 35eb047a16 (このIDを非表示/違反報告)
月夜 - 最高ですね!番外編ってリクエスト大丈夫だったりします? (2022年11月12日 22時) (レス) @page42 id: 27bef482ad (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - はなさん» 期末テストが終わり、修学旅行も終わった後からの更新スタート!今は着々とストーリー書いてるよん(*^-^*)♡あと私は神ではない。真の神はあなたである(意味不明) (2022年11月12日 22時) (レス) id: ee2abfb454 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - 新シリーズ…!神か?神だったな…(自己解決) (2022年11月12日 19時) (レス) id: eb8cebab9c (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - 椿姫さん» わー!ありがとうございます!12月からは新シリーズ突入なので、そちらも見てくださると嬉しいです! (2022年11月10日 21時) (レス) id: ee2abfb454 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆゆ | 作成日時:2022年10月23日 11時

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