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第一章ー2 ページ3





「ねえ、休憩なら・・・私と一緒にクレープ食べに行こ」

『鏡花ちゃん。うん、いいよ。行こうか』


鏡花にそう言われ、一時期外に出ることに。太宰は「私もついて行こうか?」と言っていたが国木田に全力で止められていた。大方、まだ仕事が終わっていないのだろう。

優樹菜と鏡花が二人で楽し気に出ていくのを見送った敦達は顔を見合わせて笑う。


「優樹菜ちゃん、大分慣れてきたみたいですね。よかった」

「最初のほうはド緊張しすぎて動き固かったもんね。ナオミとも仲良くしてくれてるみたいだし、安心した」


そう言い終わると同時に探偵社のドアが開け放たれた。「全員いるか」・・・そう言って入って来たのは福沢だ。突然の登場に国木田は驚いて席から立ち上がる。

与謝野や乱歩も不思議そうにして見ていた。


「先程鏡花ちゃんが優樹菜ちゃんとクレープを食べに出ていきましたけど・・・」



谷崎が答えると、福沢は若干顔を顰める。「まずいな」という言葉に、全員が怪訝な顔をする。何かあったのか、と与謝野は問うた。


「・・・・先程、探偵社にとある手紙が届いた」

「手紙?」

「優樹菜に関してのことだ。今現在、彼女はポートマフィアから狙われている」

「ポートマフィア・・・・!?」



全員の表情が一変する。そこに、先程までの緩やかな空気はない。ピンと張る空気だった。

太宰は敦の名を呼ぶ。そして即急に鏡花に優樹菜と一緒に探偵社に戻ってくるように伝えろと命じた。敦も頷き、急いで携帯電話を取りだす。


その横で、与謝野が口を開いた。



「一体なんで急にポートマフィアなんだい?優樹菜は事務員でアイツらにとっちゃあ因縁なんてないはずだ」

「いや、少し違うだろうね」


すぐさま太宰が断ち切る。そしてゆっくり立ち上がると、イスの背にかけていた砂色の長外套を手に取って着た。「どういうことだい?」と与謝野は首を傾げる。



「優樹菜ちゃんは以前、ポートマフィアの幹部の一人と接触している。そこから彼女の情報があっちで流れたんだろうね」

「太宰さん。鏡花ちゃんたちがすぐ帰って来るそうです。・・・・それと、優樹菜ちゃんは以前芥川とも会っています」

「私が知らぬ間に・・・・まったく、とんだ運命を持っているねあの子は」




半ば呆れたような口ぶりに、思わず敦も苦笑するほかなかった。

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ゆゆ(プロフ) - 月夜さん» ありがとうございます!もちろん受け付けております! (2022年11月13日 22時) (レス) id: 35eb047a16 (このIDを非表示/違反報告)
月夜 - 最高ですね!番外編ってリクエスト大丈夫だったりします? (2022年11月12日 22時) (レス) @page42 id: 27bef482ad (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - はなさん» 期末テストが終わり、修学旅行も終わった後からの更新スタート!今は着々とストーリー書いてるよん(*^-^*)♡あと私は神ではない。真の神はあなたである(意味不明) (2022年11月12日 22時) (レス) id: ee2abfb454 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - 新シリーズ…!神か?神だったな…(自己解決) (2022年11月12日 19時) (レス) id: eb8cebab9c (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - 椿姫さん» わー!ありがとうございます!12月からは新シリーズ突入なので、そちらも見てくださると嬉しいです! (2022年11月10日 21時) (レス) id: ee2abfb454 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆゆ | 作成日時:2022年10月23日 11時

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