第四章ー2 ページ20
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鏡花の言葉に、太宰と中也の取引現場を見ていた敦も頷く。表情が暗くなる。心配なのだ。大人っぽくて、些細なことも気にかけてくれる優しい少女。
だけど彼女はまだこのヨコハマに来て二週間・・・・さらに言えば、まだ自分の異能力を自由自在に操れない、ただの15歳の少女なのだ。
平和な世界から一変し、さらにはポートマフィアへと連れていかれる。彼女にとっては不安しかないだろう______そう考えていたから。
「・・・とにかく、メンバーを分けて行動に移そう。まず敦君と鏡花ちゃんは_____」
不可解な謎の中。探偵社は動き出す。
そしてそれはこちらも同じ。
「で、どうだったんだい?今回の件は」
「・・・・優樹菜の頭の回転力は凄まじいです。俺や芥川が気付かなかったことを、樋口から情報を得た瞬間に敵の企みを見破りました。それと」
鴎外の前に立つ中也の表情は、帽子で影になっていてよく見えない。しかし、中也のその青い瞳は影の中でも鋭利に光っていた。
「______今回の事で、アイツは異能力を完璧に扱えるようになりました」
静かな笑い声が室内に響く。「いかがなさいますか」中也は薄く笑う目の前の人物に問う。やはりね、と鴎外は想定内だと言うように呟いた。
まるで手ごまを操るかのように________
「中也君。彼女を狙う輩には必ず中心がいるはず。_____その核を壊す」
「判りました。即急に情報を集めましょう」
中也はそう言うと、漆黒の外套を靡かせたのだった。
_______しかし、動くのは彼らだけではない。
かつてない大きな闇が・・・・じわりじわりと、彼らを覆いかぶさっていく。
ヨコハマを絶望へと導くかのように。
カツン。
その絶望の狼煙を上げるかのように、誰かの靴音が暗闇で鳴り響いた_____
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ゆゆ(プロフ) - 月夜さん» ありがとうございます!もちろん受け付けております! (2022年11月13日 22時) (レス) id: 35eb047a16 (このIDを非表示/違反報告)
月夜 - 最高ですね!番外編ってリクエスト大丈夫だったりします? (2022年11月12日 22時) (レス) @page42 id: 27bef482ad (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - はなさん» 期末テストが終わり、修学旅行も終わった後からの更新スタート!今は着々とストーリー書いてるよん(*^-^*)♡あと私は神ではない。真の神はあなたである(意味不明) (2022年11月12日 22時) (レス) id: ee2abfb454 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - 新シリーズ…!神か?神だったな…(自己解決) (2022年11月12日 19時) (レス) id: eb8cebab9c (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - 椿姫さん» わー!ありがとうございます!12月からは新シリーズ突入なので、そちらも見てくださると嬉しいです! (2022年11月10日 21時) (レス) id: ee2abfb454 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆゆ | 作成日時:2022年10月23日 11時