*月島蛍の愛情表現*

愛情表現 08 ページ9

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月島くんと必要最低限しか接することがなくなって、数日。

彼と元通りになりたいと思う反面、
この関係に慣れてきてしまっている自分もいた。



相変わらず月島くんも私に大して話しかけてこないし、今の方がお互い楽なのだろうか？
いや、もちろん私はまた普通に話したいと思っているけれど……。





「じゃーね、A」

「……あ、うん。ばいばい」




今日も授業が終わり、部活の者は慌ただしく教室を出ていく。
バレー部の月島くんも例外ではない。




まあ、帰宅部である私には関係のないことだ。
と言いたいところだが、……もうすぐ定期試験がある。

家にはマンガ、ゲームなどの誘惑が多すぎる。

……そういうわけで、テストが始まるまで私は放課後図書館に残らねばならないのだ。
(すごく嫌だけど)しかたない、母の命令だから。




ロッカーから必要な教科書やノートを取り出し、カバンにまとめた。ついでに携帯の電源も切って万全な状態に。


そして、入学してすぐのとき以来一度も訪れていない図書館に重い足取りで向かうのであった。

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