Jewely (ページ3)

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Morganite 02 ページ3

着替えを済ませて部屋から出ると、さっきまで私が横になっていたソファには彼の姿。

「お待たせ」

「はい、Aちゃんの分」

笑顔で差し出されたマグカップには、彼お手製のはちみつがたっぷり入ったロイヤルミルクティー。

一口で疲れた身体に優しく染み渡っていくそれは、私の大好きな味。

まだ並々と入ってるカップをそっとテーブルに置くと、待ってましたとばかりに瞳を輝かせた彼が身を乗り出してきた。

「ねぇAちゃん、明日の予定は？」

「やっと仕事が落ち着いたから、家でのんびりするつもり。」

「俺も明日は夕方まで何も無いんだ。それでね、良かったら泊まってってもいい？」

「もちろん！久しぶりだね、健人が家に泊まるの。」

「っしゃ！今日はたくさん充電できるっ」

「わっ！もう、びっくりしたぁ。」

急に飛びついた彼の勢いに押されて、狭いソファにそのまま二人で倒れ込む。

笑いあって顔を上げると、子供のようにはしゃいでいた顔から一変して穏やかで慈愛に満ちた男の人の顔をしていた。

ゆっくり降りてくる影に逆らう理由なんて無くて、そっと瞳を閉じた。