【HQ】私の彼氏がめちゃくちゃ可愛い【孤爪研磨】

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「どうしたの……」



「…一緒に帰りたくて」



「そうなんだ…じゃあ、行こ」





一緒に帰りたいとか、前は全然言わなかったのに。


こういうちょっとしたことでもキュンとしてしまう。


でも、帰ってる途中研磨は黙ってばかりだった。





「…研磨、何かあったの？」



「え、いや……その……」





研磨は何かを言いたそうにしていた。





「…聞きたいことがあって」



「…うん、何？」



「今日、お昼休みに女子から聞いたんだけど…Aが朝、男子といつも一緒にいるって」





笠井くんのことだ。


研磨、知ってたんだ。


どうせ知らないだろうからって、気づかれないだろうからって。


自分にも甘えて、笠井くんも甘やかして。


研磨のこと、知らないうちに傷つけてた。


不安にさせてたんだ。





「笠井くんは、その……」





私がそう言いかけた時、研磨は私の言葉を遮るように口を開いた。





「俺、知ってるから。Aが俺のことめちゃくちゃ大好きって」



「え？」



「だから、浮気とかそういうの……疑ってるとかじゃないから。絶対しないってわかってる」



「…研磨」





研磨の言葉にふと泣きそうになってしまう。


私が泣いちゃいけないのに。


ぐっと堪えながらも、私は全部話をした。

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