【HQ】私の彼氏がめちゃくちゃ可愛い【孤爪研磨】

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「…ん……」





あれ、私寝てた……


顔を上げると見慣れた教室。


周りには誰もいない、私1人。


…待って、今何時……


時計を見るともう既に部活が終わっている時間。


私はやらかしたと顔が青ざめ、荷物を持って急いで教室を出る。


外に行くと研磨が1人で待っていた。





「ごめん研磨！」



「A、遅い…電話しても出ないし。何かあったの？」





スマホを開くと不在着信が何件もあった。


私、そんなに爆睡していたんだ…





「教室で寝てた…」



「……バカじゃないの」



「ごめん、寒かったよね」





研磨の耳や手を見ると赤くなっている。


研磨は「別に」というが絶対寒いに決まってる。


私は研磨の手を握る。


凍るように冷たい手は体温が高い私の手と対照的だった。





「怒ってる？」



「…少しだけ」



「えーごめん嫌いにならないで」



「いやこれくらいで嫌いにならないし」





嫌いにならない。


そうは言ってくれるけど、研磨は絶対好きとは言ってくれない。


私がいつも一方的に好き好き言ってるだけだ。





「何で寝たの？寝不足？」



「わかんない…スマホいじってたらいつの間にか寝てて…」



「…今日は早く寝なよ」



「うん、そうする」





電車に乗った後はあっという間に家に着き、研磨とここでお別れとなる。





「じゃあね、ごめんね研磨！」



「うん、もういいよ」



「また明日」





研磨が見えなくなるまで私は家に入らず見送る。


今日は急ぎすぎてゆっくり喋れなかったけど、明日また会えるからいいか。


そう思いながら、家に入った。

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