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3.ここだけの ページ10

勢いよく第一歩を踏み出したのはいいが、とくに誰かへ声をかけようという思いは私の中に無かった

コミュ障……誰か話しかけてくれないかな

 

??「君、一緒にチーム組まない?」


背後から声がした。俗に言うイケボだった
その提案が自分へ向けてなのか分からなかったが少しの期待を胸に、私は振り返った

嬉しいことにそれは私に向けての言葉だったらしい

彼は微笑みながらも落ち着いた表情で、白髪に瞳は吸い込まれそうなエメラルドグリーンだ
アバターと言えど優しさで包まれた笑顔に何だか安心してしまう

私と彼が声を発する前に彼の後ろからもう一人、ヒョコッとくせっ毛の男の子が顔を出した
というか、背が小さいのか……


「私と、ですか?」

分かりきったことだか確認をすると、眼鏡の少年が頷く

「そう。で、僕の名前はリツ。よければチーム組んでくれないかなって」

「……いいよ。あ、私Aです。その、後ろの方も……」

目をくせっ毛の少年へ向ける


「俺はレン。よろしく」

よろしく、と返す
くせっ毛でありながらツリ目、さらにこの態度……猫みたいって言ったら怒られるな、やめとこ

 
「……あと3人だね」

リツはそう言うと、あるところを見つめる。その方向からは聞いたことのある怒声が私達の耳を貫く


「るっさ」

「リツさん、まさか……」


レンの低音ボイスにビビりながら、私はまさかという表情を浮かべ、リツを見た

その歩く鼓膜破壊機といってもいいような声の主は、先程アルアに向かって吠えていた少年だった
まだその怒りは収まらないのか「ふっざけんなアァ!!」と声を張り上げている
よって、彼に近づく者は誰もいない


「リツ、俺無理だからああいうの」

呆れた表情でレンは声を漏らす


「うるさくなきゃ良いでしょ? 少なくとも悪いやつじゃないよ」

「静かにしてくれるなら良いけど……」


「Aも呼び捨てでいいからね。僕も呼び捨てでいくから。あと、ふふっ……顔顔!そんなに嫌?」

「えっ!? えと、そうじゃなくて、元気だなぁと!」

顔に出てた?初めて言われた……現実じゃ感情が読み取れないってよく言われてたけど

夢だと自分の"理想"に近づくのか……?

そんなことを考えているとリツがその少年へ向かって歩き出す。ワンテンポ遅れて私とレンは顔を合わせ、足を前へと進めた


_
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青い宇宙人(プロフ) - さっさっささん» ありがとうございます!もう、一生懸命更新頑張りますっ! (2019年12月17日 22時) (レス) id: eb24f19649 (このIDを非表示/違反報告)
さっさっさ - 全然更新遅くないですよ! (2019年12月17日 18時) (レス) id: eb6c59978d (このIDを非表示/違反報告)
青い宇宙人(プロフ) - さっさっささん» ありがとうございますっ!(笑) 相変わらず更新ペース遅くてゴメンなさい! (2019年12月16日 21時) (レス) id: eb24f19649 (このIDを非表示/違反報告)
さっさっさ - あ、もう最高(笑) (2019年12月16日 18時) (レス) id: eb6c59978d (このIDを非表示/違反報告)
青い宇宙人(プロフ) - さっさっささん» ありがとうございます!お気に入りだなんて...!嬉しいです!更新頑張ります!! (2019年12月13日 5時) (レス) id: eb24f19649 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:青い宇宙人 | 作成日時:2019年12月10日 14時

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