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「……あら。もう全員揃ったのかしら?」
暗い部屋になびく赤髪が少しの光と共にキラキラと反射する。
容姿は大人びていて女性の格好をしている。
尋ねられた男はそれに応えた。
「はい。全3000名揃いました。いつでも開始出来ます。」
そう言うと彼はそそくさと部屋を出て行った。
女の口角が上がる。
「さぁ、楽しい
彼女は部屋にある無数のモニターに向かう。
映し出されているのはショッピングモール内部の光景。
そして3000人のアバター達。
「私に見せて?貴方達の
そして彼女はマイクに口を近づける。
「夢を叶えるためにあなた達は一体どんな犠牲を生むのかしら?」
「とても楽しみだわ、ねぇ
彼女はマイクのスイッチを入れる。
__
……時は少し遡る。
少女は手を必死に伸ばし、少年を助けようとしていた。
少女の目には涙が浮かんでいて、風と共にその雫は流れていく。
そんな彼女に少年は言った。
「バーカ。この世界じゃ誰も死.なねぇっての。」
彼は苦笑いした後にもう一回優しく微笑んだ。
少年は彼女の頬に優しく触れた。
「あとは頑張れよ。お前は合格だ。」
光に包まれ、彼らはその空間から姿を消した。
最後の彼の表情は、どこまでも明るく消えることの無い、太陽のような笑みを浮かべていた。
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青い宇宙人(プロフ) - さっさっささん» ありがとうございます!もう、一生懸命更新頑張りますっ! (2019年12月17日 22時) (レス) id: eb24f19649 (このIDを非表示/違反報告)
さっさっさ - 全然更新遅くないですよ! (2019年12月17日 18時) (レス) id: eb6c59978d (このIDを非表示/違反報告)
青い宇宙人(プロフ) - さっさっささん» ありがとうございますっ!(笑) 相変わらず更新ペース遅くてゴメンなさい! (2019年12月16日 21時) (レス) id: eb24f19649 (このIDを非表示/違反報告)
さっさっさ - あ、もう最高(笑) (2019年12月16日 18時) (レス) id: eb6c59978d (このIDを非表示/違反報告)
青い宇宙人(プロフ) - さっさっささん» ありがとうございます!お気に入りだなんて...!嬉しいです!更新頑張ります!! (2019年12月13日 5時) (レス) id: eb24f19649 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:青い宇宙人 | 作成日時:2019年12月10日 14時