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『なんかスクープはないかなー』
職場を出た私は、事件を探す為、横浜の街をぶらぶらと歩いていた。
火事でも起きれば良いのに……そしたら南先輩に褒めて貰えるかも……!
「火事だあぁぁぁ!!!!」
『えっ、火事!?』
ま、まさかほんとに火事に出くわすとは……
と、とりあえずこのチャンスを逃す訳にはいかない…野次馬が増える前に行かないと…!!
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『うわぁ……すご…』
轟々と燃えさかる火、ガヤガヤと周りを取り囲む野次馬達……
『これは良い記事になるぞ……!!』
ふふ……これなら先輩達を驚かせるかも……
この記事が出来たら、私のことをもう変人記者とは言えないぞ……
記事が半分程出来上がり、一段落ついたとき、何故か前の方の野次馬達が下がり始めた
『ちょッ、押さないで……!?』
警察が来た為、野次馬達はポツポツと離れ始め、周りにいたのは他数人と、私だけになっていた
『痛ってー……あーもう……』
周りの人達に揉みくちゃにされて思いっきりコケた
最悪…しかも私の他に残ってるの女子高生だけだ…
しかもガラの悪そうな女子高生……絡まれてる警官さん可哀想だなあ
あの警官さんは運が悪かったんだな。ご愁傷様です。
ぼんやりと警官さんの方を見ていると、目が合った
うわ、すごい美形だな…女子高生達が集まるのも無理はないな
まぁ、私には関係ないし
ドンマイ、警官さん。
私は早く職場に戻って出来た記事見せよう
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…後に、絡まれている警官のせいで、アイツらに巻き込まれることになるとは、この時の私には知るよしもなかった
ラッキーディビジョン
シブヤ
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作者名:ぱちぱちソーダ飴 | 作成日時:2018年10月8日 20時