【7】図書室 ページ11
図書室にたどり着き、扉を開け中に入ると意外にもたくさん人が居た。
なんとか空いていた、窓際の席にカバンを置く。
………海王の偏差値が割と高いのは、こういうことか。
元々できる方の生徒が集まるうえに、さらにできる子達が偏差値を引っ張りあげているのだ。
辺りを見渡しても本を読んでいる生徒より自習している生徒の方が多い。
私はとりあえず英語の教科書を広げ、読んでみる。
………ダメだ、眠いや…
ふと窓の外に目をやると、浪川くん達サッカー部が駆け回るグラウンドが見えた。
…………あ、海図くんだ
…………あ、凪沢くんだ
自習なんかよりみんなを見ている方が断然楽しい。………私は教科書をしまった。
浪川くんがシュートを決める。
よっしゃー!!という声が聞こえてくそうなほど喜ぶ浪川くん。
彼を見つめていると、なんだか不思議な気持ちになる。
『A』
昔、誰かに…親しみのこもった声で呼び止められたことを思い出すのだ。
不意に、後ろから。
それが誰だったか、もう思い出せないけれど。
そもそも、Aなんて何万回も呼ばれているはずだ。
きっと、デジャヴかなにか…………
…どのみち気のせいだ。
今日の海の男!
浪川「おい、そこのお前!…俺の彼女になれ!!」
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涙音(プロフ) - *文月*〜huduki〜さん» 返信遅くなってごめんなさい。こんな風に誉めていただいたのははじめてです。書いていて良かったです........!実は近々この続編を上げることになりました。もしよろしかったら読んでみてください。本作よりさらに良いものになるよう精一杯執筆いたします。 (2016年12月11日 23時) (レス) id: 541fead6be (このIDを非表示/違反報告)
*文月*〜huduki〜(プロフ) - 私は5年くらいこのサイトで色々な小説を読んできましたが、その中でこの作品がダントツで面白いです。もっと熱く語りたいのですが、文字数の上限をこえそうなのでこれくらいにしておきます。気持ちが伝わると嬉しいです。これからも素敵な作品を作っていってください。 (2016年11月14日 10時) (レス) id: bb022945e6 (このIDを非表示/違反報告)
涙音(プロフ) - 律華@Twitterはじめました。さん» コメントいただいて久しぶりに戻って参りました…とりあえず少しだけ更新しましたが、夏休みに完結できたらと思います!すっかり放置してました… (2015年7月4日 21時) (レス) id: 71e3a373e6 (このIDを非表示/違反報告)
律華@Twitterはじめました。(プロフ) - 更新頑張ってください!続き見たいです! (2015年7月4日 5時) (レス) id: 7cb333b288 (このIDを非表示/違反報告)
海王星(プロフ) - 久しぶりの更新だね笑 相変わらずの素晴らしい文才!期待に胸が弾むぜ( ´∀`)← (2014年8月9日 17時) (レス) id: c49ea11c01 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:涙音 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/enkorimatsue/
作成日時:2014年1月14日 1時