【8】惹かれていく ページ12
夕日が暖かく優しい光で私を包む。
気持ちよくてフッと意識を失いそうになり、頭を振る。
………危ない、寝るところだった。
伸びをしようと両手を頭上に伸ばすと何かに当たり、いてっ、という声がした。
唐沢「…あ、ごめんなさい………って、浪川くんっ!?」
浪川「………こっちが驚かそうとしてたのによ
………さ、帰るぞ」
#♪#♪#♪#♪#♪#♪#♪#♪#♪#
………どうしよう、何を話したら良いのかわからない。
男の子と二人きりで…しかもお互い無言だなんて気まずいにもほどがある。
唐沢「…………あ、あのさ、浪川くん」
浪川「………なんだ?」
浪川くんの目が私を見つめる。どうしよう、何も考えずに声かけちゃった。
唐沢「あ、えっと………家とか…どこなの?」
浪川「ん?俺の家?………汐見町だけど」
唐沢「…………遠いの?」
引っ越して来たばかりで、このあたりは自分の家の近くしかわからない。汐見町も、知らない住所だった。
浪川「ま、そんなに遠いわけでもねーよ」
少なくとも、私の家よりは遠いんだろうなぁ、と考えながら歩いていくと、いつの間にか家に着いていた。
唐沢「私、ここだから」
浪川「おう、明日な」
…………強引に誘われたわりには、たいして何もなかった。
………なんかひっかかるなぁ、と玄関の扉に手をかけようとして、ふとその手を止める。
一旦踵を返し、今歩いて来た道を見てみると
そこには遠ざかっていく浪川くんの背中があった。
まさか………汐見町って………
#♪#♪#♪#♪#♪#♪#♪#♪#♪#
地名は適当です((
今日の海の男!
浪川「おい、そこのお前!…俺の彼女になれ!!」
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涙音(プロフ) - *文月*〜huduki〜さん» 返信遅くなってごめんなさい。こんな風に誉めていただいたのははじめてです。書いていて良かったです........!実は近々この続編を上げることになりました。もしよろしかったら読んでみてください。本作よりさらに良いものになるよう精一杯執筆いたします。 (2016年12月11日 23時) (レス) id: 541fead6be (このIDを非表示/違反報告)
*文月*〜huduki〜(プロフ) - 私は5年くらいこのサイトで色々な小説を読んできましたが、その中でこの作品がダントツで面白いです。もっと熱く語りたいのですが、文字数の上限をこえそうなのでこれくらいにしておきます。気持ちが伝わると嬉しいです。これからも素敵な作品を作っていってください。 (2016年11月14日 10時) (レス) id: bb022945e6 (このIDを非表示/違反報告)
涙音(プロフ) - 律華@Twitterはじめました。さん» コメントいただいて久しぶりに戻って参りました…とりあえず少しだけ更新しましたが、夏休みに完結できたらと思います!すっかり放置してました… (2015年7月4日 21時) (レス) id: 71e3a373e6 (このIDを非表示/違反報告)
律華@Twitterはじめました。(プロフ) - 更新頑張ってください!続き見たいです! (2015年7月4日 5時) (レス) id: 7cb333b288 (このIDを非表示/違反報告)
海王星(プロフ) - 久しぶりの更新だね笑 相変わらずの素晴らしい文才!期待に胸が弾むぜ( ´∀`)← (2014年8月9日 17時) (レス) id: c49ea11c01 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:涙音 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/enkorimatsue/
作成日時:2014年1月14日 1時