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ドラコside
あの日から4日経って、僕は自分の屋敷にいた。
続々と魔法使いたちがやってくる。
僕は最初の一人が入ってくるより前に、両親と共に席に着いていた。
かつては高貴なシャンデリアに薄暗く照らされていた応接間の天井には、生気を失った女が不気味に浮いている。
あのお方が来てから、我が家に活気はなくなった。
ホグワーツから逃げてきて少しして、父上はアズカバンから帰ってきた。
吸魂鬼がいなくなった牢獄など、父上なら簡単に脱獄できたのだろうが、父上は安全な牢獄に身を隠すことを選んだ。
しかしダンブルドアが死んだ今、あのお方の配下として働いた方が安全だと判断し戻ってきたのだ。
父上の帰還はとても嬉しかった。
だけど我が家に帰って来たのは父上だけではなかった。
その日から、あのお方がマルフォイ家に住み着いているのだ。
姿をくらますキャビネット棚の件で高く評価された僕は、あのお方の会合に出席することを許された。
昨年個人的に頼まれた極秘任務とは違い、これからは死喰い日として正式に会合で任務が言い渡される。
続々と入って席に着く死喰い人たちを迎え入れながら、ドラコはチラチラと頭上を見た。
つい3ヶ月前まで、ホグワーツでマグル学を教えていたバーベッジが、今は変わり果てた姿でそこに浮いている。
...まだかろうじて息はあるようだった。
会合が始まるギリギリになって、スネイプとディメンターの様な奴と、ヤックスリーがやってきた。
スネイプと、校長を殺したディメンターの様な奴は信頼されているのか、あの方から1番近い席に座る。
「それで？」
闇の帝王の一声で、会合が開始されたのがわかった。
「わが君、不死鳥の騎士団はハリーポッターを現在の安全な居所から、来たる土曜日の日暮れに移動させるつもりです」
スネイプが報告した。
「土曜日...日暮れ」
帝王がスネイプの言葉を繰り返す。
帝王はスネイプの目をしばらく見た後、口の端を上げて笑った。
「そうか。よかろう。情報源は...」
「打ち合わせ通りの出所から」
「わが君」
ヤックスリーが長いテーブルの向こうから身を乗り出して、口を挟んだ。
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作者名：並木 | 作成日時：2017年3月13日 0時
