▽落とされる６ ページ7
．
『では行こうか。どこがいい？？？大自然でも海中でも連れてってやろう』
rbr「！じゃ、じゃあ！空とか…！」
tn「空中でどうやって描くねんロボロ」
『構わない。さ、私に捕まってくれ』
「え？」も頭に疑問符を浮かべるトントンに対して、差し出した手を遠慮がちに握ったロボロ。
空から学校や街を見下ろして絵を写すのも悪くは無い。躊躇するトントンの手を素早く取って能力を発動する。頭上に形成された透明の箱が割れて、黄色の粉が降り掛かる。落下防止の魔法だ。
『これで落ちても怪我はしない。飛ぶよ』
tn「あっ、ありがとうございます…」
rbr「すご…」
ぶわりと身体が宙に浮く。小さく悲鳴を漏らした二人を他所に、一気に天高く登ればあっという間に街が見渡せる程度の場所まで上がった。
少し遠くに箒で飛ぶのは先生で、流石大魔法士。一才ブレずに飛び続けている。
「あの、」と恐る恐る声を出したのはロボロの方で、不思議そうな目が雑面の下から覗いた。
rbr「Aさんの、能力って…」
私の能力は不明とされている。それは表上の話で、盛りに盛られて何でも出来るとか思われているが。
『さっきの箱は見たね？』
rbr「あの、透明のですか？前は赤だった様な…」
『そう。あの箱自体が私の能力の本体だ』
別に言ったところでどうにか成るわけでも無い。
ましてや彼等が言いふらす様にもみえないし、その心配があるならこの記憶ごと口に出さない様封じてしまえばいいだけであるし。
『君らに魔法を掛けたのは私でもあり箱でもある。
あの箱は、"能力を閉じ込めて特定の相手にかける"事が出来る』
まじないが叶う箱とでも呼べばわかりやすいだろうか。つまり私は、あの箱を通じて魔法をかけている。これは誰にも言ってはいないが、あの箱を通して、閉じ込めた能力を永遠とその人に与える事も可能。
その逆もまた然り____。
「はぇ」と眉間に皺を寄せるあたり、二人ともあまりわかっていない様だった。
.
［memo］
#A
・能力__"箱を通して相手に魔法をかける"(？)
属性によって箱の色は変化する。
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和奏(プロフ) - めちゃくちゃ好きです…… (2022年7月23日 1時) (
レス) @page30 id: 670d6c146b (このIDを非表示/違反報告)
葛 - 帰って来て欲しい、、この作品はめっちゃ神だから、、我儘言ってごめんなさい。他でなんか言ってたらすみませんm(_ _)m (2021年4月1日 11時) (レス) id: e3a78427cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：零
| 作成日時：2021年1月5日 17時
