▼落とされる32___os side ページ33
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os「いや〜アイツがいないと気軽にAちゃんとしゃべれるめう」
『あのねぇ、オスマン…だからと言って手を握る必要は無いと思うんだが』
os「え、俺ら友達じゃなかったん？」
『トモダチ…友達、ね。うん、まあそうだな』
彼女は案外ちょろい。
それもそうだろう。あの家系に生まれて自由を知らずに育った彼女に友達なんている訳がない。たった一人で生きてきた子に言い寄るのは簡単だった。別に下心だとか悪意だとかは全くなく、ただこの子の頼れる人間でありたいとそう思っただけの事。
大先生がいるとスキンシップなんて、ましてや隣で近く歩くことも許されないので、割と今の状況は超レアだったりするのだ。
この庭園は滅多に人が来ない。いや、いるっちゃいるのだけれど長時間滞在する事はないのである。
os「今の状況…大先生が見たら発狂しそうやね〜」
『発狂？鬱君が？』
os「くん？」
『あ…いや、』
うつ、くん、って言った？
それはもう好奇心が湧かない訳はなく。問い詰めれば大先生とAちゃんは幼馴染なのだそう。まあ護衛をする大先生から幼馴染というのはおおかた予想はついていたものの、まさかそこまで仲良しであったとは。これには大先生が過保護になるのも納得がいく。
os「仲ええんやね？このこと知っとるんは？」
『…こっ、コネシマ君とショッピ君、…あとチーノ君とシャオロン君とゾム君もかな。鬱君の周りは大体知ってる』
os「はえ〜初耳なんやけど」
『隠していたつもりはないよ』
はあ、とため息をついた彼女は眉間に皺を寄せた。あーあ、せっかくの可愛い顔が台無しに。とはいえどんな顔をしても様になってしまうのが彼女のすごいところで。
握っていた手をパッと離して彼女と目を合わせた。
os「周りに言いふらされたくないねんな?幼馴染って事」
『当たり前じゃないか。お互いメリットも無いしね。ほら彼、人気者だろう？色々と面倒なんだ』
os「なるほど。じゃ、黙っててあげるから俺の事も君付けで呼んでや。仲ようしてな？」
心底癒そうなため息を吐いた彼女は、小さく頷いた。
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和奏(プロフ) - めちゃくちゃ好きです…… (2022年7月23日 1時) (
レス) @page30 id: 670d6c146b (このIDを非表示/違反報告)
葛 - 帰って来て欲しい、、この作品はめっちゃ神だから、、我儘言ってごめんなさい。他でなんか言ってたらすみませんm(_ _)m (2021年4月1日 11時) (レス) id: e3a78427cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：零
| 作成日時：2021年1月5日 17時
