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▽壊れた機械の裏側 ページ36

ut「逃げられる前に息止めよ思て、…やから全然話聞けなかったんよ。ほんまあかんよなぁ、何の為に潜入捜査してたんやろ」



つまりは、妙なところで勘付かれてしまって。一発で息止めようとしたがミスってしまい…逃げられるのが怖くて即殺してしまったので、何も情報が得られなかったと。成る程。
それは結構精神的にダメージが大きいかもしれないですね、なんて適当に相槌を打てば「慰めて」と笑う鬱先生。

よく頑張りました。


子供の頃に言われた記憶のあるその言葉を口にしながら彼の頭を二回ほど優しく撫でれば驚いた顔をされた。なんだよ、やれって言ったのは鬱先生じゃないか。



『失敗くらいはありますよ』
ut「ん〜まぁ…トンちに怒られそうやけど」
『殺したんでしょう?なら情報が漏れる心配も無いですから気にしなくても良いかと』
ut「ド正論ありがとうございます」



血の匂いは洗っても取れない。彼の頭を撫でて分かった事といえば髪を洗ったばかりという事くらい。きっと任務後すぐにここへ来たんだろう。けれど流石に血塗れはやばい、って考えでわざわざ身だしなみを整えてきたと。そういうところはしっかりしているのだと改めて理解した。




『そういえば、あの後の任務は大丈夫でした?私インカム持っていっちゃいましたし…、ロボロさんから幹部はもう一つ持っていると聞いたんですけど、』

ut「あー、あれね」





考える素振りを見せた鬱先生はにっこり笑ってからスーツのポケットに手を入れる。何かと思って黙っていれば、ポケットから取り出したのは壊れた小さな機械。よく見れば小型のマイクの様なものだった。
これは___



ut「あの女の家行った瞬間壊されてん。
"普段なら、そのAちゃんに渡したダミーのインカムを壊す"んやけどね」



あ、____


私に渡されたインカムは彼が仕事で必須としていたもので、本来の幹部は小型インカムが重要。
だから鬱先生はわざと見えるところにインカムを付けて、女本人に壊させて自分は無害だと相手に思い込ませていたのか。だから、小型の方に注意がいかない。

なのに、その小型インカムを壊されたっていうのは__

▽壊れた機械の裏側→←▽壊れた機械の裏側



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しおりん(プロフ) - ふ〜ん!3コメ!続編おめでとうございます(о´∀`о)更新大変だと思います、頑張ってくださいね(*´▽`*) (2020年6月23日 23時) (レス) id: 527cd6ca75 (このIDを非表示/違反報告)
さわー - ふーん、2コメ!続編おめでとーございますっ!更新楽しみにしてますっ!(ですが無理はせず!) (2020年5月26日 15時) (レス) id: 14d9286bf4 (このIDを非表示/違反報告)
ピーたー - ふーん、1コメ!続編おめでとーございます!更新待ってます! (2020年5月26日 12時) (レス) id: a37e444ba1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年5月24日 14時

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