▼新しい仲間と書記長__tn side ページ2
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何故、俺なのか。
隣を歩く自分よりも背の低い女は、つい先日までこの国の総統を攫って牢に入れていた張本人である。
ひとつため息を溢して足元に目をやれば何故だか不安そうな視線が自分に刺さった。
朝食を食べ終わった後、一先ずこの城の構造を覚えてこいと言った総統は俺に案内役を任せた。
いや、何で俺やねんグルさん。
他に暇な奴おったやろ絶対…。
tn「すまんな、ここの軍は男ばっかやから…無理に慣れようとせんくてええよ」
『大丈夫ですよ、トントンさん。
向こうの国でもそうだったじゃないですか』
tn「…。」
『潜っていたトントンさんも分かってる筈ですが』
何の煽りか、嫌味か。それとも皮肉か。
特に深い意味は無いのかもしれないが、俺が豚六という名前を使って彼女を騙していた事は事実。
『冗談だ』と笑う此奴は、あの国にいた時の顔とはまったくの別人でもう誰だかも分からない。あの時の上司としての指揮官ではなく、敵に向ける緊張したそれは確かに此方を睨んでいる。
tn「仲間、になったんやろ」
『一応…そうなりますね』
tn「グルさん元々あんた目当てやったし」
『聞きましたよ』
tn「戦争は、俺らの勝ちや」
『、そうですか』
ほら、悪い癖だ。
良い歳して何張り合っとん自分…だがまぁ、さっきのお返しという事で許してください。
だしてもきっと、一度は総統を攫ったこの彼女に対して少なからず…俺ら全員何かしらの不満がある筈だ。
出会って早々、立場を分からせに行った大先生の行動が当然で、正しい反応。
あの人を…グルさんを奪ったのは事実でそれは許されない行為だ。それを考える程無性に腹が立つ。
『…トントンさ____』
人気の無い廊下。
壁に押し付けられた彼女の細い腕と、何食わぬ風にで此方を見上げる顔。
先程まで敵だった人間の横をのうのうと歩いて、警戒なんて張らないで、俺の事、舐めすぎでは？？
tn「俺も一応、警戒しとこうと思ってん」
『そうですか』
tn「あんた今の状況分かっとるん？、」
『…まぁ、そうですね。壁にトンってされてます、するならちゃんと威圧感出した方が良いかと、』
それを言われては何も返せないじゃないか。
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しおりん(プロフ) - ふ〜ん！3ｺﾒ！続編おめでとうございます(о´∀`о)更新大変だと思います､頑張ってくださいね(*´▽｀*) (2020年6月23日 23時) (
レス) id: 527cd6ca75 (このIDを非表示/違反報告)
さわー - ふーん、2ｺﾒ!続編おめでとーございますっ！更新楽しみにしてますっ！(ですが無理はせず！) (2020年5月26日 15時) (レス) id: 14d9286bf4 (このIDを非表示/違反報告)
ピーたー - ふーん、1ｺﾒ！続編おめでとーございます！更新待ってます！ (2020年5月26日 12時) (レス) id: a37e444ba1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：零
| 作成日時：2020年5月24日 14時
