▽嘘吐き総統 ページ25
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zm「二人揃って何の話？俺も混ぜてや」
gr「…政治の話だ」
『嘘吐け』
政治の話なんて1秒たりともしていないだろう。
「嘘吐くなや」と突如現れた翠色の瞳の彼も笑いながらグルッペンさんに話しかけた。
椅子には座らず机に軽く腰掛ける形に落ち着いた彼は私を視界に入れるなり、ニィッと笑う。
何か嫌な予感は的中しそう。
zm「暇なん？A」
『いえ、まったく』
gr「嘘吐け」
zm「暇やろ絶対。グルッペンと話しとんなら」
gr「どういう意味だ」
遠回しに暇人総統とゾムさんに軽く煽られた総統様は怪訝そうな顔をしてパタリと本を閉じた。
その様子を何となく眺めていた私は、そろそろ用がないなら部屋に戻ろうかと席を立つ。
それに気づいたゾムさんは「あ、どこ行くん」と机に寄り掛かっていた身体を起こして私の前に立ち塞がった。
考えてみれば彼とは此方にきてからあまり話したことが無い。向こうの国にいた時は部下として、ノゾムとして話してはいたが。
私も彼を知らないし、彼も私を知らないだろう。
『部屋に戻ろうかと』
zm「俺も今日は戻るとするかな…と、言うわけでグルッペン。部屋までの監視は俺が引き受けんで」
今この人完ッ全に監視って言ったよ。コネシマさんよか酷いよ。しかも総統もガン無視だよおい。
gr「いや、監視はしなくていい」
zm「なんで」
gr「なんでも、だ。まだ此奴には話がある。俺から直接のな」
zm「はー…？よう分からんわ今日のグルッペン」
gr「良いからゾムはエミさんに食害でもしてろ」
遠巻きに聞いていたらしいエミさんが資料室の奥の方から「巻き込まんといてくださいよ！？」と叫んでいる。
そんな事聞こえないという風に話を続ける二人は多分鬼かなんかだ。変なところで地獄耳な総統とか特に。
渋々納得したゾムさんは深くパーカーのフードを被り直してまた資料室の方へ走っていった。
その数秒後にエミさんの絶叫が聞こえたので、ちょっとは同情したりしなかったり。
『…で、お話ってなんですか』
gr「話？無いゾ」
『殴りますね(確定)』
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しおりん(プロフ) - ふ〜ん！3ｺﾒ！続編おめでとうございます(о´∀`о)更新大変だと思います､頑張ってくださいね(*´▽｀*) (2020年6月23日 23時) (
レス) id: 527cd6ca75 (このIDを非表示/違反報告)
さわー - ふーん、2ｺﾒ!続編おめでとーございますっ！更新楽しみにしてますっ！(ですが無理はせず！) (2020年5月26日 15時) (レス) id: 14d9286bf4 (このIDを非表示/違反報告)
ピーたー - ふーん、1ｺﾒ！続編おめでとーございます！更新待ってます！ (2020年5月26日 12時) (レス) id: a37e444ba1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：零
| 作成日時：2020年5月24日 14時
