▽連携と信頼関係 ページ19
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鬱先生が去った後、私は荷物を持って城に向かっていた。迷子になる訳じゃ無いけど、いくら仲間になったとはいえ門番からすれば私はまだ知らない顔だ。
この前の夜の門番とは変わっている様だし。
そうすると怪しまれて城に入るのはまず無理そう。
腕章なんかもないし、鬱先生がいないと戻れない。
そこでふと先程彼から預かったインカムの存在を思い出した。
……あぁ、渡したのはそういう意味か。
彼から預かったインカムをオンにして耳に付け、『あー』と試しに声を発せば機械の向こうから〈女の子…？〉と不思議そうな声。
『あの、』
〈あれ、大先生ちゃうんか〉
『すみません、Aです。…あーと、』
〈あ！Aか。えーと、ロボロいいます、この前食堂ん時会った…〉
覚えてますよ。
そう言えば〈良かった〉と安堵した声が聞こえてきた。どうしたのか、と聞かれたから一通りの事を説明する。ロボロさんは了解、と言ったから何をするのかと門の方を見たら、丁度門番が耳に手を当てていた。
どうやら彼が連絡を取ってくれたらしく、私に気づいた門番の二人が城の中へ入れてくれた。
インカムは付けたままにしといてくれ、と伝えられたのでそのままにしておけば再度ロボロさんの声が聞こえてくる。
rbr〈今から指示出すから、その通りに歩いてもろてええ？モニター室来て欲しいねんけど〉
断る理由も無いし、直接お礼を言いたかったから『分かりました』といえば早速ナビが始まった。
的確に指示が出せるあたり、一体この城にはいくつの監視用カメラが仕掛けられているのか。
何個か見つける事が出来たが、それだって多分四割程度。
rbr〈そこ曲がったら目の前にある扉開けてな。鍵は開けたから〉
『了解です』
rbr〈おん、じゃ切んで〉
そう言えばｼﾞｼﾞ、と電波みたいなのが切れる音がして彼との通信は途絶えた。このインカムは便利だなと思ったけれど同時に不安も湧いた。
…これ、今任務行ってる鬱先生が、持ってなくていいんだろうか。
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しおりん(プロフ) - ふ〜ん！3ｺﾒ！続編おめでとうございます(о´∀`о)更新大変だと思います､頑張ってくださいね(*´▽｀*) (2020年6月23日 23時) (
レス) id: 527cd6ca75 (このIDを非表示/違反報告)
さわー - ふーん、2ｺﾒ!続編おめでとーございますっ！更新楽しみにしてますっ！(ですが無理はせず！) (2020年5月26日 15時) (レス) id: 14d9286bf4 (このIDを非表示/違反報告)
ピーたー - ふーん、1ｺﾒ！続編おめでとーございます！更新待ってます！ (2020年5月26日 12時) (レス) id: a37e444ba1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：零
| 作成日時：2020年5月24日 14時
