▽押しが強い。 ページ7
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syp「突然すみません。うちの総統があんたの事を欲しがってまして、」
"依頼"という言葉にまんまと釣られて馬車に乗り込めばショッピと名乗る男は話し出した。
道が整備されているらしく、その国____我々国に入ったら然程馬車の揺れが感じられなかった。
我々国といえば最近になって名を上げ始めた国。
今のところ戦争に負けたという情報は無く、ひたすらに前進している国だとか。
なんでも、総統の頭が少々やばいらしい。
それは治る類のものではなく、根っからのそれ。総統という立場なのにも関わらず先陣を切ってくる。
『…欲しいかどうかは別として、依頼なら構いませんよ』
syp「へぇ…噂通りの人で安心しました」
『噂、ですか』
syp「聞きます？」
内ポケットに伸びかけている彼の手はそのまま顎に当てられて、考え込む素振りを見せた。
喫煙者なら気にせず吸ってもらって構わないのに。
syp「同業殺しとは思えない程に礼儀正しい。容姿も声も中性的で、一眼見たら忘れられない様な人。
そんな見た目とは真逆で、殺しの腕は一流___」
そこから止まらい噂話に耳を塞ぎたくなるが、話出したら止まらない病なのかなんなのか全く聞く耳を持ってくれない。
5分くらいひたすらに喋ったところで漸く口を閉じる気になったのか、はたまた此方の存在を再認識したのか「あ」と小さく声を漏らして噂話をやめた。
やっとやめたか、と安堵からのため息をこぼせば__
syp「…ファンです！サインください！」
どこから取り出したのかサインペンと色紙を出してきた。何の冗談なんだろ…？一瞬目眩がした。
ファン。ふぁん。…あれ、ファンって何だったか。
目を輝かせて差し出された色紙とペンを見つめる。だけれどやっぱり、私の知るファンは一つしか無かった。そこ等の人気者に向けるそれとは訳が違う。
自分は殺し屋を殺す人間。
ある意味殺し屋と同じ立ち位置の人間の…ファン？
『貴方、何がしたいんですか。…揶揄ってます？』
syp「とんでもない！純粋にファンなんすよ、あんたの。因みに、総統"達"も」
あれ、ファンってなんだっけ(2回目)
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野菜 - 文才ありｽﾞｷｨ!!!絵も凄いですねぇ… (2020年12月25日 22時) (
レス) id: 13d957e87a (このIDを非表示/違反報告)
世阿弥 - 更新頑張ってください！！応援してます。 (2020年12月22日 23時) (レス) id: 6e54989a60 (このIDを非表示/違反報告)
白玉色の赤えのぐ - あと更新がんばれください！！！！ (2020年11月11日 20時) (レス) id: 199b62a433 (このIDを非表示/違反報告)
白玉色の赤えのぐ - 貴方めっちゃ絵上手いですね！貴方めっちゃ絵上手いですね！貴方めっちゃ絵上手いですね！（大事な事なので三回言いました） (2020年11月11日 20時) (レス) id: 199b62a433 (このIDを非表示/違反報告)
まつり(プロフ) - 雫さんの文章表現力と画力が大好きです！すっごく、すっっっごく尊敬しています！陰ながらですが、これからもずっと応援しています！！あまり無理はなさらないように…！ (2020年11月8日 22時) (レス) id: 83f48e582b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：零
| 作成日時：2020年5月23日 15時
