▽指揮官と総統閣下 ページ1
"第52期生、射撃部隊隊長及び指揮官"
重い肩書を背負って戦場に降り立ったのはこれで何度目の事か。共に歩んで来た仲間は、遠くに倒れたま、起き上がっては来ない。
この光景を初めて見た訳では無かったし、何なら少し慣れた気さえしている自分はどうやら心が無いらしい
「撤退だ‼このまま終わりに持ち込むぞ‼」
ガチャリと重い機関銃を持ち上げて、応援部隊に援護されながら陣地へ戻る。どうやら作戦は成功した様で__
『はじめまして、かな。
我々国、グルッペン・フューラー殿』
本人の血なのか、返り血なのか分からない程赤黒く染まった軍服を着るその男は黙ったまま此方を見た。
"容姿端麗で頭の回転は化け物、己が総統という立ち位置であるというのに自ら先陣を切って戦う変人"
それが率直なグルッペン・フューラーに対する印象だった。好印象な訳でもなく、特別悪いところがある訳でも無い。
敵に囲まれ銃を向けられても声なんて一ミリも出さずに、ただ楽しそうにしているだけ。
仲間を待っているのか。
様子を伺っているのか。
仲間など、待っていても来る訳がない。
だって此処は
そもそも、仲間なんていないだろうに。
所詮、仲間なんぞは上部だけの薄っぺらい話し相手だ。命を張ってまで助けようとはしない。
『貴方の首を討ち取れば、"完璧な勝利"なんだ。
___遺言くらいは仲間に届けてあげよう』
そう言葉を吐けば、その血だらけの男はゆらりと立ち上がってゆっくり此方に歩み寄った。
それに合わせて男に向けていた銃口が動く。
gr「なら、俺の仲間になれ」
____パァンッと、高い発砲音が響いた。
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零(プロフ) - kouboukunさん» ありがとうございます!そう言って頂けると嬉しいです!多分は基本的に危なそうだな…という勝手な想像に共感してくれている様で何よりです…()これからも更新頑張ります! (2020年5月24日 18時) (レス) id: c17c74b3a4 (このIDを非表示/違反報告)
kouboukun(プロフ) - なんかこれを見て思いました・・・。総統の多分は危ない多分ですね(*´▽`*)面白かったです!すごく夢中になって読める小説だし、奥が深くて、好きです!(突然の告白。)これからも更新頑張ってください!! (2020年5月20日 16時) (レス) id: 6b5d77f9d6 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - seruharu217さん» syp君についてはまだ出て一話目ですので、情報量が少なかった様ですみません…次の話辺りからもう少し詳しくするつもりですので、その際分かるかと…!(質問に添えていなかったら申し訳無い)ありがとうございます!そう言って頂けると嬉しいです!頑張ります! (2020年5月15日 23時) (レス) id: c17c74b3a4 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - もっちさん» ありがとうございます!今や社会はその話題で持ちきりですしね…無事元の暮らしが出来る事を祈るばかりです。今後も面白い作品に出来る様、更新頑張っていきます! (2020年5月15日 23時) (レス) id: c17c74b3a4 (このIDを非表示/違反報告)
seruharu217(プロフ) - あの、すみません。ショッピ君ってどんな立場ですか?二人いる感じなんですかね・・・?このお話は好きです!更新頑張ってください! (2020年5月13日 17時) (レス) id: e769def405 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:零 | 作成日時:2020年3月15日 14時