23___紳士が二人 ページ44
『え、ああああああ安室さん』
安「僕の名前はそんなに長くありませんよ」
『安室さん』
安「はい、貴女の安室です。こんばんは」
私の安室じゃねぇよ。
みんなの安室だよ…?
ん?あれ?何が正しいんだ?
『こんばんは』
完全に安室さんに流されている私、「あれ?」とわざとらしく声を上げた安室さんは今度はその挑発じみた笑みを昴さんに向けた。
側から見れば紳士達の笑顔会議〜(尊)って感じかもしれないが挟まれてみればわかる。
ヤバいやつやつやん。
安「沖矢昴さんではないですか」
沖「あぁ、安室さん、でしたか
貴方も買い出しですか?」
安「えぇまぁ。
仕事が忙しくてなかなか買いにこれないので」
ばっちばちすんな、人の頭上で。
沖「成る程。宅配業者ともなれば昼ごろは大変ですもんね」
安「え、あ、…はい」
安室さんも宅配とかでバイトしてんのかぁ〜。だよなぁ、喫茶店のバイトだけじゃ生活するの大変だもんね。分かるよその気持ち。私も掛け持ちマンですから???辛いのはよく分かります??
取り敢えず安室さんに同情するよ。
安「夕食は…オムライスですか?」
『え、はい。
よくわかりましたね』
思ってもいない事を口にすれば
「カゴにあるものを見れば分かりますよ」
と当たり前の事を返された。
きゃーかっこいい!しんし!すてーき!
とかいう、感想は無い。そこらの女性とはちょっと私の視点はズレてるからね。
沖「よく見ているんですね」
『流石探偵さん』
安「Aさんに言われると嬉しいです」
沖「僕に言われても嬉しくない、と?」
安「嬉しいですよ、とっても。」
やだ安室さん怖い。
副音声でぶっ飛ばしてミンチにすんぞコラァって入ってそう。いや、雰囲気ね雰囲気。そんな事言ってないけど。
安「Aさん、もうお店には来て頂けないんですか?」
不意に安室さんに腕を掴まれそう聞かれる。急な事でそれにビクリと反応すれば「すみません」とぱっと腕を離された。
離すならハナからやるな?
吃驚したじゃんかこのやろー。
『いえいえ』と適当に返せば薄い笑みを貼り付けた昴さん視線が痛い程刺さっている事に気付いた。
『そ、そろそろ帰ろうかな』
我が愛する家に。
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加奈 - 関係無いけど。 (2020年3月16日 14時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
加奈 - カッコイイな〜。モテるだろうな〜。 (2020年3月16日 14時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
加奈 - 探偵ってカッコいいからな〜。 (2020年3月16日 14時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:零 | 作成日時:2019年11月23日 20時