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あの、と昴さんの方から声を掛けられる。
『なんです?』
沖「ほかに何か言っていましたか?
その、世良真純という子は」
ほかに……?
お金と遅刻の話しかしていないけれど。それに、真純ちゃんの事を聞くなら私なんかより学校が同じ蘭ちゃんや園子ちゃんに聞いた方が効率いいと思うとは私だけだろうか。
首を横に振ってから『言ってませんよ』と返せば、「そうですか」とたいして興味無さそうな返事。
そっちが聞いてきたんだからもう少し何かあっても良いだろうに…ま、それが昴さんか(失礼)
『そろそろキリが良いし、
蘭ちゃんも園子ちゃんも帰宅にしようか』
蘭「あ、本当だ。もうこんな時間…」
園「また次も宜しくお願いします!」
蘭「ありがとうございました!」
二人で礼を言われる。
うん、感謝されるのは素直に嬉しい。
沖「良かったら自宅までお送りしますよ」
なんて言ってしまうのだから紳士極まりないのだ。あ、私も買い出し行かなきゃご飯ないや。別に構わないけれどまたコナン君に文句言われそう。
嫌だなそれは。
『あの、私も乗せてってくれたり…?』
疑問符付きで聞いてみれば少し驚いた顔をした昴さんだが、また元に戻って
沖「構いませんよ。」
にこりと笑って返された。
よっしゃ。
財布と携帯をポケットに突っ込んで、蘭ちゃん達の支度を待ってから車に乗り込んだ。
相変わらず上手い運転な事…
って言っても、彼の車に乗るのはまだ片手で数える程だが。
.
二人を家まで送って行った後にスーパーに寄ってもらった。閉店までまだ結構時間があるから助かる。
私買うの遅いんだよね。
沖「私もご一緒しても?」
『…車で送って貰ったんで、』
沖「ありがとうございます」
昴さんも夕食の買い出しをしなければならないらしく…沖矢家の今日の夕食はシチューだそうだ。美味しそう。私の家は…あれだ、オムライスにしよ。卵安売りは嬉しいぞ。
沖「Aさん、」
不意に肩をとんとん、と軽く叩かれて振り向けば。
どこか引き攣った笑みの昴さんが、
え、怖。
沖「向こうでワインでも選びませ____「あれ?
Aさんではないですか」
なんか眩しいのが増えた。
.
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加奈 - 関係無いけど。 (2020年3月16日 14時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
加奈 - カッコイイな〜。モテるだろうな〜。 (2020年3月16日 14時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
加奈 - 探偵ってカッコいいからな〜。 (2020年3月16日 14時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:零 | 作成日時:2019年11月23日 20時