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彼に興味を持たれる前に…って、もうかなり興味を持たれてしまったか。折角午前は暇だというのにここにいるのが勿体ない。尋問されに来たんじゃ無いんだし
安「……それは気になりますね
是非___お会いしてみたい」
『ご自分でどうぞ。探偵なんでしょう?』
安「情報が無いと」
『安室探偵は情報収集を一般市民にやらせるんですね』
「なら、」と安室さんは立ち上がる。
それから笑って私の方を見た。
随分お顔が整っていらっしゃる。
安「僕も全力で、情報収集しましょうかね」
あー怖い。
底の見えない笑みは沖矢さんとどこと無く似ているが、彼より怖い。何がイケメン紳士だ。確かにその通りだけど中身は鬼だろう。
『ご馳走様でした』と小さく呟いて自分も立ち上がる。これ以上ここにいては本当だボロが出そうだ。
安「もうお帰りになるんですか?」
誰かさんのせいで寒くなってきましたからね。
なんて言わないけど、
『帰りますよ。
急用を思い出したので、
サンドウィッチ美味しかったです。また来ますね』
安「ええ。いつでも来てくださいね。
僕も待ってますから」
ガチャリとドアを開けて、外に出る。
あーあ、
_____二度と来るものか
.
「おかしいな」と、
自販機の前で立ち止まっている女の子を発見する。
蘭ちゃん達と同じ制服だけど…
いつもなら素通りするのだが、どこかその雰囲気に既視感を感じた。会った事がある訳でも無いのに。
『あの…』
その声にふっと顔をこちらに向けたその女の子は、男の子みたいなクール系…になるんだろうか。
「僕に何か用か?」と思ってたより高めの声で話された。
『なんか、困ってるみたいだったんで』
「…あ、あぁ。
喉が渇いたから飲み物買おうと思ったんだけど、財布忘れたみたいで」
『成る程。
…立て替えてあげようか?
その制服、蘭ちゃんと同じ高校だよね?
あ、私は蘭ちゃんの家庭教師なんだけど
睦月Aっていいます』
その子の名前は世良真純。
どっかで、
やっぱりどこかで感じた雰囲気だ。
世「けど本当に良いのか?」
『うん、構わないよ。
ジュースの一本や、二ほ、ん___』
ばちっと目が合う。
そうだ___
この子の雰囲気は、
_____沖矢さんだ
.
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加奈 - 関係無いけど。 (2020年3月16日 14時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
加奈 - カッコイイな〜。モテるだろうな〜。 (2020年3月16日 14時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
加奈 - 探偵ってカッコいいからな〜。 (2020年3月16日 14時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:零 | 作成日時:2019年11月23日 20時