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コト、とテーブルに置かれたカフェラテの入ったティーカップとサンドウィッチ。良い香りは普段朝食には無い筈の食欲を誘った。
カウンター席でも良かったけど落ち着かないんだよね
すみません安室さん
話相手になるならカウンターの方が良かったんだろうけど…いやだってほら、
営業準備はカウンターの方にある調理台でやるんでしょ?近い方が喋りやすいもんね。
安「どうぞ、僕特製のサンドウィッチです。
冷めないうちにどうぞ」
『ありがとうございます』
いただきます、と言って口に運ぶ。
うま。美味い。え、美味しい。朝食ってこんな美味しいんだっけ。
「隣座っても?」も安室さんに聞かれたから反射的に『はい』と答えてしまった。
向かいじゃないんかい。
隣かいな。
『美味しいです』
カフェラテも甘いし、ちょうど良い甘さだ。
甘いって言っても普通のより甘さ控えめなやつだ。
安「それは良かったです。
Aさんはお仕事大丈夫ですか?」
『バイトなので大丈夫ですよ、まぁ今日は夕方から家庭教師ですけど』
安「家庭教師?」
大まかな事を説明すれば納得した顔をして、腕を組んで頷いた。
「僕も勉強教わりたいですね」
とか何とか言ってるけど、
安室さんは絶対に私より優秀な気がする。
もう雰囲気が模範生徒だし。
安「Aさんがコナン君と知り合いだなんて
思わなかったですよ」
カマヲカケラレテイル…?
いやいや、それは無いでしょ。いくら何でも…しかも今日初めて会ったばかりの安室さんだよ?
こんなイケメンがそんな事をしないって、っていうのがフラグなんだろうなぁ。
横に座ってニコニコ笑っている安室さんは、
ふふ、と笑みを漏らす。推す。可愛い。
『まぁ、はい…厄介ごとも回ってきますけど』
安「厄介ごとですか。
なら、僕に相談して下さい。こう見えても私立探偵ですから」
『探偵?』
私の周りには探偵が多いな。
何気ない一言が相手に聞こえていた様で、
「僕やコナン君以外にも?」と不思議そうな、どこか確信を持った様な顔をされた。
『…歩く厄介ごとみたいな人ですよ』
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加奈 - 関係無いけど。 (2020年3月16日 14時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
加奈 - カッコイイな〜。モテるだろうな〜。 (2020年3月16日 14時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
加奈 - 探偵ってカッコいいからな〜。 (2020年3月16日 14時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:零 | 作成日時:2019年11月23日 20時