09___絡繰箱 ページ21
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『ねぇねぇコナン君』
江「ん?どうしたのAさん」
無事、予告通りの場所に来た。のは良いんだが、予告される場所には長方形の絡繰箱が置かれているだけだった。話によるとこの中に宝石があるらしい。
次郎吉さん…?
園子ちゃんのおじ様らしいけど、私は生憎興味が無い。
『ちょっとだけ本見に行って来て良い?』
江「良いけど……なんで?」
『折角だから、本でも見てみようかと』
本か、とぽつりと呟いたコナン君だったがちゃんと了承してくれた。
だってキッドとか興味無いし
何なら今日初めてキッドの人気知ったし
此処に入る時あからさまなキッドファンいすぎてビックリしたくらいだ。
絡繰箱とか、開けようとも思わない。
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コナン君達から離れて一人館内を歩き回る。
本を見たい、なんていうのは嘘だったり。まぁ半分本当だけれど。
怪盗キッド、と言われて心躍らない人がいるだろうか。私はキッドに興味は無いが、その怪盗がどうやって盗むのかが気になる。
だから、館内探索、ってのが正しい。
『脱出経路とかあるのかな』
沖「此処の警備は凄いですからね」
『そうですよね』
やっぱり変装か?
するとしたら誰に?…コナン君と哀ちゃんは無いとして。
沖「絡繰箱は見ましたか」
『あぁ…見ました、よ…
お、おおおおおお沖矢さん』
ふと横を見れば眼前に沖矢さんがいるなんて聞いてないんですが。「割と前からいましたよ」と笑う彼を視界にはっきりと捉えた。顔近いわこのやろー。
いるなら、言え…
挨拶くらいしてくれ
バクバク言ってる心臓を落ち着かせながら、
沖矢さんにきり返す。
『沖矢さんも興味あるんですか?』
沖「怪盗には無いですけどね」
『へぇ、
コナン君達なら向こうにいますよ。何でもキッドキラーだとかで』
沖「そうでしたか、Aさんは行かないんですか?」
『行きませんね』
いつも通りのハイネックで現れたこの男、沖矢昴はその答えにそうですか、とは返さなかった。
一緒にいきましょう、と。
いや行かねぇよ
沖「Aさん、絡繰箱開けたくは無いんですか?
…あ、もしかして開けられないとか」
煽りと捉えて宜しいですか?
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加奈 - 関係無いけど。 (2020年3月16日 14時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
加奈 - カッコイイな〜。モテるだろうな〜。 (2020年3月16日 14時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
加奈 - 探偵ってカッコいいからな〜。 (2020年3月16日 14時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:零 | 作成日時:2019年11月23日 20時