▼8話___「真実はいつも」 ページ13
ー江戸川コナン))S.K sideー
隣でパソコンと睨み合いを続ける子供の癖して生意気な奴に声を掛ける。
「なぁ灰原」
「駄目」
「まだ何も言ってねェよ」
「どうせ、例の薬をよこせだの何だの言うんでしょ。言っておくけど、もう二度と貴方にあげないわよ」
…二度とって、
はぁ、とため息を吐いてからに椅子に座り直す。別に薬に関してはどうだって良い。いや、良くは無いんだけど今俺が聞きたいのはそんな事じゃない。
そう聞けば微かに肩を揺らしてふっと笑う灰原。その拍子に耳に掛けていた髪が落ちて、それを掛け直しながら淡々と「聞いてたわ」と言う。
「…ちょっと、また妙な事考えてるんじゃないでしょうね工藤君」
「俺の信用はゼロかよ…
単純に気になるだけだ。お前だって"昴さんの恋人"気になるだろ?」
「全然。興味以前に聞く気も起きないわ」
灰原がこういう奴だと知っていても、少しくらい興味はあるんじゃないかと思ってしまう。
これは灰原が普通なのか、それとも俺が可笑しいのか。どちらにせよ好奇心を抑える術なんて知ってる筈無いから、俺も光彦達の話を聞くんだけど。
つれない彼女を一人残して、ソファの方で何やら騒いでいる彼奴等の元へ駆ける。
後ろから「懲りないわね」と呆れた声。
うっせーよ。
探偵の性ってやつだ。
「昴の兄ちゃんの家族って事はねぇのか?」
「だって元太くん、全然顔似て無いんですよ?」
「歩美が恋人かどうか聞いてたら迷ってたし」
「なぁおめーら、俺もその話混ぜてくれよ」
元太と光彦と歩美は、俺が声を掛ければ少し驚いたみたいに此方を見る。
「な、なんだよ…」
面白そうに三人で顔を合わせたかと思えば光彦と元太が笑い出す。
俺が何か変なこと言ったか?
思い当たる部分を探すもそんなものは無いし、
「だって、貴方はどっかの誰かさんに夢中ですもんね」
不意に後ろからかかった声は、先まで興味無さそうにパソコンをいじっていた灰原で。
ははーん?それで笑ってたのかお前ら…
若干不貞腐れた様な灰原の言い方に、俺は何も返せないがそれとこれとは話が別だろ。
今は沖矢昴について話していたんだから。
それに、別に夢中な訳じゃねーし
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カーミィ - すごく面白いです。更新お願いします‼️ (6月11日 23時) (レス) id: 1079b99541 (このIDを非表示/違反報告)
Ray@二次元LOVE(プロフ) - 赤井さん…というか沖矢さん頭なでなで羨ましいのね(笑)……何それくっそ可愛ええな(真顔)推しが可愛すぎて辛い…更新楽しみにしてます! (2020年4月25日 16時) (レス) id: 15ab691acf (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - 咲さん» 返信中々出来ずすみません。赤井さん格好良いですね本当…同士が沢山いる様で何よりです))格好良い=赤井秀一と勝手に脳内変換されるくらいにはなってます。ありがとうございます、これからも楽しめる作品に出来る様、更新頑張っていきたいと思います! (2020年4月25日 11時) (レス) id: c17c74b3a4 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - あずさん» 返信中々出来ずすみません。ありがとうございます!そう言って頂けると嬉しいです。言葉は大切ですよね(便乗)更新頑張ります! (2020年4月25日 11時) (レス) id: c17c74b3a4 (このIDを非表示/違反報告)
咲 - すごく面白いです!更新されるのを楽しみにしています!赤井さんカッコイイですよね〜。続き楽しみにしています♪頑張ってください!! (2020年4月1日 15時) (レス) id: bc6f57181b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:零 | 作成日時:2020年3月21日 21時