05.一般教師が勝てる筈無い ページ6
一先ずいきなりの攻撃を流して避ける。
背中を誰もいない壁の方に向ければ少なからず真後ろは警戒しなくて大丈夫そうだ。
中「随分と余裕だな?手前ェ本当に一般人か?」
『喋ってると舌噛みますよ』
右横からカチャリ、と銃の引き金を引く音がする。
それと同時に中原中也は自分に向かって蹴りを繰り出す。成る程、手を使う程の相手じゃないって事か。
相手を格下に見るのは良くない判断だな
蹴りを左腕でわざと受け右手で彼の足首を掴む。若干驚いたのか上擦った青年の声が聞こえるが気にしない。
取った足を容赦無く右側へ引っ張り、先程引かれた引き金の方へと中原中也を投げ飛ばす。
あまり力を入れていないから怪我は無い筈___
「ぅえっ、!?っ、」
当然、飛んできた彼を避ける事も出来ず銃を構えた黒服ごと巻き込んで壁にのめり込む。
嗚呼、これが壁ドンってヤツですか
先生今理解しましたよ
中「ッ手前ェ!」
真逆投げ飛ばされるとは思っていなかったのが彼は先と同じ様に態勢をすぐ立て直し俺に特攻を図る。
素手でなんとか上手く受け流すが途中頰を銃弾が少し掠ってしまった。
痛いんだな、銃弾って。
中「手加減してンじゃねぇぞっ!」
手加減なんてしていない。
先から自分は全力だ。
考えてみて欲しい。いきなりマフィアに入った教師がマフィアの即戦力になれる程強くない。
『全力……なんですけど。
君も先から同じ攻撃ばかり、先生としては少しくらい学んで欲しいですね。
少し異能力に頼らずやってみてはどうでしょう?』
中「煽ってンじゃねぇ!!」
煽りじゃない……
職業病とでも言うのか、つい指導したくなってしまう。
一人称が"私"なのも"先生"なのも今日から自分は教師だからだ。
今日辺りにこの訓練があると踏んでおいて良かった。武術の本を読んだ甲斐がある。
彼に、指導出来るのだから。
「っ、くそっ、」
「当たらないだと」
中「手前ェ等一回撃つの止めろ!俺が此奴を圧死させる!!」
あ、死ぬんですか私。
それより、
『教師に向かってなんて態度取ってるんですか』
*
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ルイ - 面白かったです!頑張ってください!大好きです! (2020年8月2日 13時) (レス) id: c97e70c31b (このIDを非表示/違反報告)
翠翡(プロフ) - 作者様の色んな作品を読ませていただいております…本当、どれも大好きです……作者様のファンです…!無理せず、更新頑張ってください!(更新される度にお星様を押してるのですが無効化されてしまって…解せぬ…) (2019年8月19日 18時) (レス) id: b9f5a69d57 (このIDを非表示/違反報告)
557*ココナ(プロフ) - 新作…!トリップですか!!無理はしないでくださいね…? (2019年8月18日 21時) (レス) id: 5b405d618a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:零 | 作成日時:2019年8月14日 22時