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01.新しい転職先 ページ2

ぼんやりと眼を開く。




?「お目覚めかな?」




眼を閉じた。



?「え、ちょ、待ってよ。寝起きに中年の顔は辛いって?酷いなぁ最近の若人は」



眼を開ければ眼前にいたのは白衣を着た男の人。

あー、終わった。




『おはようございます』
?「え、あぁ、おはよう。……早速だけど、此処が何処か分かるかい?」




此処……?

此処は何処私は誰、なんて言葉を考える日が来るとは思ってもみなかった。
辺りを見渡せば、其処は医務室___ではなく日差しが眩しい公園のベンチ。




『公園のベンチですね』
?「そうなんだけど突然倒れたからベンチに運んだんだよ、これでも医者だからね」
『お医者さんでしたか』
?「お医者さんです」




中年っていうけれど結構格好いいですね。

はっとした様な顔をしたかと思えばその人は自己紹介を始めてしまった。
これは自分も言わねばならないな……



だが、




森「私の名前は森鴎外、医者をしている者だ」


『皐月Aです……』


森「皐月A君…A君、失礼だけど仕事はある?」


『仕事…ですか』




ごめんなさい。




頭の中が真っ白になる。

森鴎外と名乗ったその男は自分の顔を見ながら不思議そうにしている。





此処へ来る迄の"記憶が無い"





それどころか、生まれてきた場所も、両親の顔も、自分が何者なのかも思い出せない。



『すいません、何も覚えてなくて』



森さんはそれを聞くなり驚いた様に眼を見開く。
しかし、流石医者と言ったところか。

すぐに冷静さを取り戻した森さんはニコリと笑って、





森「それならポートマフィア(私の所)で働かないかい?教育係とかで構わないから」
『教育……係ですか』




うん、と満面の笑みの森さんだが目の奥が笑っていない。

得体の知れない何かにぞくりと寒気がする。断ればお前の首は無いぞ、と脅かされている様な。この人と関わってはいけない様な気がして。だけど此処から逃げられる様な勇気もお金も無い自分は、それに頷くしか無かった。




『やらせて頂きます』




講師側となれば、得意分野______な気がした。






02.包帯だらけの青年の信頼→←プロフィール



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ルイ - 面白かったです!頑張ってください!大好きです! (2020年8月2日 13時) (レス) id: c97e70c31b (このIDを非表示/違反報告)
翠翡(プロフ) - 作者様の色んな作品を読ませていただいております…本当、どれも大好きです……作者様のファンです…!無理せず、更新頑張ってください!(更新される度にお星様を押してるのですが無効化されてしまって…解せぬ…) (2019年8月19日 18時) (レス) id: b9f5a69d57 (このIDを非表示/違反報告)
557*ココナ(プロフ) - 新作…!トリップですか!!無理はしないでくださいね…? (2019年8月18日 21時) (レス) id: 5b405d618a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年8月14日 22時

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