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▼(BEAST完) ページ40

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_____却説



この世界は幕を閉じる事は無いだろう。



ただ一つ云うとするならば、君が唯一生きるこの世界で私は存在してはいけない。




如何やら、全てを知る者が三人以上になってはいけないらしい






この世界は、可能世界。


つまり《本》の中に無限にある世界の一個に過ぎない。


とは云え、現実は現実。
この世界も《外》と同じだけの強度を持っている。


その証拠にこの世界にも根源近縁体である《本》は存在する。謂わばこちらの世界の《本》は排水溝。

本はこの世界自体を書き換えたり、廃滅させたりする。



この事実を三人以上が同時に知れば、世界が不安定化し、《本》を使うまでもなく、世界が消滅する可能性が高くなる。






______それも良いかもしれないね





だが。






ここは彼が生きて、小説を書いている唯一の世界だ(、、、、、、、、 、、、、、、、、、、、、、、)





そんな世界を、消させる訳にはいかない





「ついにここまで来た。待ちに待った瞬間だ。楽しみだ、本当に楽しみだ。

……でもね、心残りもある。



君がいずれ完成させるその小説を読めないこと。」






今はそれだけが、




_____少し悔しい




風が強く吹いた。

赤い夕焼け。

赤い敷石。





この世界の事は彼以外、分からない。



知らない、世界。







ただ風だけが、横浜の空を抜ける透明な風がだけが、すべてを知り、見下ろしていた。








Fin.




.


『BEAST版お疲れ様でした』
織「嗚呼。お疲れ様」
『本編に出てきていない探偵社組の方も出ていたので、読者の皆さんには楽しめたのではないでしょうか?』
織「そうだな…本当にそうかは別として。」



中「俺…出てるな」
太「私も出てたね!」
中「ところで、ラストAは如何なったんだ?」


『私は《本》の彼方側の世界をすべて知っている訳じゃ無いけど…
勿論、太宰さんの事も知っている訳じゃ無い。ただ不信感と恐怖、それから勘が働いた訳。」
太「本編でも発揮された頭脳って訳か…流石私の右腕!」
『元、ね。元』


中「ンで?死んだの、か?」
『…』
中「なんか云えよ!!!」


.

※続きます

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★ayaka★(プロフ) - 面白かったです。すれ違いながらも互いを思ってるって良い話でした。 (2019年10月31日 1時) (レス) id: 65fd904e63 (このIDを非表示/違反報告)
燐華(プロフ) - 作品、29件ほど表示されましたよ。私の方では正常ですね (2019年9月8日 8時) (レス) id: 7838562921 (このIDを非表示/違反報告)
鏡の国のアリス - 完結(?)おめでとうございます!私此の作品だいっすきです!応援してます!お疲れ様でした。 (2019年9月7日 16時) (レス) id: f685bf0ca1 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 赤珠さん» ご報告ありがとうございます!申し訳ない、ホムペ利用小説が未公開になってました……()公開しました! (2019年9月3日 22時) (レス) id: c17c74b3a4 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - すみかさん» ご報告ありがとうございます。他の作品もですか……本当に嬉しい限りです、ありがとうございます!!! (2019年9月3日 22時) (レス) id: c17c74b3a4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年8月14日 16時

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