▽非日常15 ページ16
『新年、あけましておめでとうございまーす！！』
こたつ、というものの虜になってしまった鬱くんは正月開始早々から早くもそこに住人となってしまっていた。一方で私はお年玉袋片手に鬱くんの前で小躍りをしていた。
ut「おめでとう…？？なんやAちゃん、やけに元気やねぇ」
『えぇえぇ！今年になって初めて！ついに人へお年玉を渡す日が来ましたよ』
ut「え？誰に？」
『鬱くんに！』
ut「おっ、おぉ、落とし弾！？！？」
『今多分君の頭の中でものすごい変換がされてるでしょ』
顔面蒼白もいいところ、こたつにいるのに震え出した鬱くんにお年玉の説明をすれば「お金？！」とこれはこれで驚いていた。
流石に鬱くんもほしいものくらいあるだろうと、ちょっとばかし多めに入れておいた。諭吉5人。金はあるから気にせず貰ってほしいと手渡した。一応お金の基礎知識も入れておいたから、PCを立ち上げてネットショッピングでもなんでもしたらいい。
ut「ほんまに、ええの？僕居候の身やのに」
『あ、自覚あったんだ？』
ut「あるわ！申し訳なーくAちゃんの眠るベッドにいそいそ入る僕の気持ち考えた事ありゅ…？」
『なんかごめん…今度ベッド買いに行こうね』
ut「いやそれは要らん」
きっぱりお断りされた。なんでだ。
解せん。
お年玉袋を握りしめながら何に使うか今度はうっきうきし始めた鬱くん余所目にお茶を淹れる。お正月だし奮発しようと少しだけいい茶葉を取り出した。
するとそこへちょうど携帯に連絡が入った。相手はくられ先生だった。内容は今年もよろしく、的な感じで。
ギフト券が二万円分送られてきた。
きっと鬱くんと使ってと言う事なのだろう。
『鬱くん鬱くん、外食してみない？夕飯』
ut「外で食うん？ええよ！あんな、僕ちょっと行ってみたいところあって…待ってなー。すくりぃんしょっと？したやつあるから」
『スクショしたんか鬱くん有能やね』
ぱっと見せられたそこには見慣れた100円寿司の名前があった。
『…庶民に優しくて好きや〜鬱くん…回らんやつやったらどうしよかと思ったわ』
ut「まわらん？」
『ううんなんでもない』
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通りすがり - この作品控えめに言って最高！！krr先生のギリギリセーフ…？には思わず声を出して笑ってしまいました！着いてきのね！？今後が楽しみです！ (6月20日 7時) (
レス) @page28 id: 321f9cd94d (このIDを非表示/違反報告)
C(プロフ) - めちゃめちゃ好きです…。語彙力もりもりな上、展開もとても面白く読み入ってしまいました。これからの活動も応援しております。 (2023年1月3日 14時) (レス) @page15 id: e37efb0c31 (このIDを非表示/違反報告)
へみおらのりりぃ - 面白いです！ がんばえ〜！ あ でも無理はしないでくださいねー！ (2022年12月11日 5時) (レス) @page6 id: 9448ccf0f8 (このIDを非表示/違反報告)
Licorice(プロフ) - 初コメ失礼致します。好きです。ありがとうございます。 (2022年12月10日 15時) (レス) id: a0eadc7796 (このIDを非表示/違反報告)
優斗サブ＠２(プロフ) - 異世界もの、いいですね〜。楽しみにしてます！ (2022年12月10日 10時) (レス) @page3 id: 8ea04a0aaf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：零
| 作成日時：2022年10月22日 16時
