▽配信12 ページ16
．
全て順調に進んでいた。
チーノがしたこの前のツイートはぐんぐん伸び広まり、俺の手がトレンドに入った時は何事かと思った。
『で？グルッペンさん何故ここに？』
突然俺の家に押しかけてきた彼の名前はグルッペン。
俺たちのリーダーであり創始者。俺を異質と呼びながらあんたが1番異質だと思うんだけどな。特に用は無いんだが、と前置きを置いてから家に上がり込んだ彼に茶を出せば礼を言われた。
ちなみにケーキも出してやった。何故俺の家の冷凍庫の中身が把握されているのかは知らんが、先程ケーキをねだられてしまったのである。
gr「どうだ？慣れたか」
『慣れつってもね…僕、なんやかんやでグルさん達には世話になっとるし、普段通りを公開してるだけやし』
gr「まぁそれもそうか…あれだな、お前動画とリアルとで別人格にならんタイプやろ」
『そうなんやろか…あでも確かにそう言われるとな』
もきゅもきゅとケーキを口に運ぶ彼を見ながら自分も昼用に作った即席麺を食べた。
今日は坦々麺である。
何か言いたそうにして、不審そうに眉間に皺を寄せたグルッペンであったが、ついに耐えきれなくなったのか口を開いた。
gr「お前まじで身体壊すぞ」
『壊さん壊さん。俺人間の限界は知っとるから、即席麺一年食い続けたってしなんよ』
gr「やめなさい。つーかお前あの酒タバコやめたって、食生活ゴミすぎるだろ。何だあの大量のカップ麺」
『色んなメーカーの色んな味を取りそろえた結果。謂わば俺の努力の結晶よな。いる？』
gr「いらねぇよ。いつか太……らんかったなお前」
脇腹を突かれたが特に贅肉がついているというわけでもないので、その指はわりと簡単に骨の形をなぞった。
俺は気にせずラーメンを食い進める。
流石に骨の形が分かるまで痩せているとは思わなかったのか「えっまじか」と驚きを超えて引いた声を出したグルッペン。
gr「おま…え…うす…」
薄いってなんやねん、薄いって。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 950人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
零(プロフ) - りぃさん» 中々更新出来ずで申し訳ないです…じゃんじゃん書いてきます！！頑張ります！！ (2022年8月22日 15時) (
レス) id: 7ee9bc58ce (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - 無能さん» ありがとうございます、更新頑張ります！！ (2022年8月22日 15時) (レス) id: 7ee9bc58ce (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - ＠優斗（まさと）さん» そう言ってもらえると嬉しいです…ありがとうございます！ (2022年8月22日 15時) (レス) id: 7ee9bc58ce (このIDを非表示/違反報告)
りぃ - 一気に更新されてて嬉しいです！頑張ってください！ (2022年8月20日 6時) (レス) @page30 id: ed9e6e4b74 (このIDを非表示/違反報告)
無能 - 面白いっス、更新頑張ってください (2022年8月4日 12時) (レス) @page24 id: 8eb0616644 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：零
| 作成日時：2022年7月26日 14時
