猫背の助っ人 ページ37
「ここで会うの久しぶりだな…」
「…そうですね。」
彼女と過ごしたこの部屋での時間が
もうずいぶんと前のことのように感じる。
「あの…このあと用事があるので
そろそろ失礼します。」
そう言う彼女の表情はどこか悲しげで
こんな顔をさせてしまってるのは自分のせいなんだと罪悪感を感じる。
「…あぁ。悪い引き止めて。」
「失礼します。」
そう言って彼女が部屋を出て行こうとした時
「…なんですか。」
「あ、いや…ごめん。」
思わず彼女の腕を掴んでしまった。
自分でも驚いた。
…俺は今何を言おうとした？
どうして彼女の腕を掴んだんだ？
「……。」
彼女が出て行ってから暫く立ち尽くすことしかできなかった。
そして、彼女と俺の距離は遠くなったまま卒業式前日になった。
「これください。」
コンビニで肉まんを買おうとレジで会計をしていると
「すいません、これも一緒で」
後ろからプリンを持った手が伸びてきた。
「っ…お前…。」
振り向くといつかの日みたいに二宮がいた。
「ラッキー、この後ろ姿は先生だと思ったら
ビンゴだった。ありがとね。」
そう言って背を丸めて歩く二宮とあの日のように
また一緒に帰る。
「お前なぁ、ほんと大人を揶揄うのも
良い加減にしろよ？」
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cherrys(プロフ) - ともさん» コメントありがとうございます(^^)最後まで2人を見守ってくださりありがとうございました！！ (2021年2月8日 13時) (
レス) id: 52f53e81b2 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 完結お疲れ様でした。教師と生徒…禁断の恋。お互いそれなりに我慢した甲斐があって？幸せになれた事が嬉しいですね。 (2021年2月8日 0時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
cherrys(プロフ) - みかさん» みかさんコメントありがとうございます！！面白いと思って貰えるように頑張りますね(^^) (2021年1月30日 12時) (レス) id: ba9822c346 (このIDを非表示/違反報告)
みか - 続きが気になる小説です！ (2021年1月30日 9時) (レス) id: 53b101611a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：cherrys | 作成日時：2021年1月17日 19時
