決心 ページ38
「で、先生はそれでいいの？」
俺の言葉を無視して二宮が突然そう言った。
……何だよこいつ。
「何が？」
「Aのことだよ。」
「っ……！」
いったいこいつはどこまで知ってんだ？
思いがけない一言に思わず動揺する。
「先生、俺全部知ってるから。
あいつの気持ちも、先生の気持ちも。」
「……。」
「好きなんでしょ？どうしようもないくらい
見てたらわかるよ、先生顔に出すぎだから
あいつのこと可愛いくて仕方ないって顔し
てる。」
「なっ……。」
二宮の観察眼は本物だった。
「…….好きだよ。
でも、俺は教師だぞ？」
彼女が好きだと二宮に告白したところで
どうにかなることじゃない。
そう思っていると、
「俺たちは明日で高校生じゃなくなるの。
四月からは大学生になって、それからは社会人
先生と同じ大人になる。」
いつまでも俺たちは先生の生徒じゃないよ？
二宮がそう言った。
……確かに、彼女は明日で俺の生徒じゃなくなる。
「……俺に山田に気持ち伝える資格があるのか？」
「そんなの誰が決めんの？
あいつが好きなのは今もずっと先生なんだよ。」
「……。」
「それとも、他の男に連れてかれてもいいの？
先生がその気ないなら俺があいつ貰うけど。」
っ……！
ふざけんなよ……
「……山田はお前に渡さない。」
何の迷いもなく
その言葉が口から出てた。
「ふっ、いらねーよあんなやつ。
先生が貰ってやって？」
「っ、お前…。」
そう言って二宮は帰って行った。
……生徒に助けられるなんて何やってんだよ。
そんな自分に呆れながらも決心がついた。
君に好きだと伝えよう。
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cherrys(プロフ) - ともさん» コメントありがとうございます(^^)最後まで2人を見守ってくださりありがとうございました！！ (2021年2月8日 13時) (
レス) id: 52f53e81b2 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 完結お疲れ様でした。教師と生徒…禁断の恋。お互いそれなりに我慢した甲斐があって？幸せになれた事が嬉しいですね。 (2021年2月8日 0時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
cherrys(プロフ) - みかさん» みかさんコメントありがとうございます！！面白いと思って貰えるように頑張りますね(^^) (2021年1月30日 12時) (レス) id: ba9822c346 (このIDを非表示/違反報告)
みか - 続きが気になる小説です！ (2021年1月30日 9時) (レス) id: 53b101611a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：cherrys | 作成日時：2021年1月17日 19時
